サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

認知症介護実践者研修

2015年09月17日 21時22分41秒 | 介護日記
認知症介護実践者研修。「家族の理解・高齢者との関係の理解」ということで、認知症の人と家族の会岐阜県支部が依頼を受け、講師を派遣しています。年6回開かれる研修の3回目。その2日目に家族の講演が行われます。
今日、その講演に家族の会の一員として行ってきました。もう一人は家族の会の岐阜地区世話人のMさん(名前を出していいのか許可をもらっていないのでMさんとします)で、2人で1時間30分、話をしてきました。

まず最初に私から。緊張で(初めての経験なので)ドキドキして、出だしは少し声も上ずっていたような・・・。次第に落ち着いて、受講者の方の顔を見ながら、話すことができました。が、しーーーーんとした会場、少しくらいザワツイテくれていた方が落ち着くのですが。(まあ、研修だから無理ですよね。でも少しくらいの笑いは取りたかった)
顔を見ていると、私の方を見て、しきりにうなずいて下さる方。厳しい表情で、硬い表情で見つめている方。うつむいたままの人(おそらくレジメを見ているのだろうが)。様々だ。出席者は、100名強。いろいろな方がみえます。

私が40分ほど話し終えると、次にMさん。私と違って、事前にしっかりと話す内容をまとめられ、それを読み上げていくスタイル。時に感情をこめ、時に淡々と話しが進んでいきます。几帳面な(たぶんそうだろうと思われます)とても誠実な話しぶりでした。

私たちの話が、どの程度皆さんの認知症理解に役立ったのかは、正直わかりません。たった2人の家族の生の声を聴いただけです。認知症の家族と接する機会は、今日の研修に参加してくださった方たちの方が多いと思います。実際の仕事で家族の方と関わり、家族の声を聞いてください。いろんな悩み、不安、喜び、悲しみ、すべてを、まず聞いてあげてください。介護の現場で勇気を出して家族と触れ合う中で、認知症の本人についての新たな気づきを共有してください。家族の気持ちを感じてください。察してください。時々、ほめてください。ねぎらってください。そして、家族と介護職の皆さんと一緒に、認知症の人のために、これからもがんばってください。

100名以上の方が参加されたので、署名もお願いしました。私の話でも触れさせていただきました。若年性は経済的な問題が一番大変であることを。皆さん、休憩の時間に署名をしていただきました。本当にありがとうございます。目標の10万人に届くまで、私もがんばって署名の声掛けを続けようと思います。


飛梅の会(代表:越智須美子さん)
障害厚生年金の受給資格改正の署名
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目標10万人