サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

お風呂介助の思いで(1)

2016年10月04日 21時22分23秒 | サキさんとの記憶
シャワー浴で済ませている。

もう湯船には、ほとんどつかっていない。

夏場から、暑いのと湯をためるのがもったいないのとで・・・。
そして、そのままずるずると、シャワー浴で済ませていた。

しかし、・・・寒い、寒くなってきた。
明日はお湯をはろう。

サキさんが家にいる時は、もちろん毎日、お湯をはっていた。
暑い日も、寒い日も、毎日欠かさず。

お風呂の介助が一番大変だった。というか、病気がすすむにつれ、大変になってきた。

うまく体を支えられなくなり、湯船につかるのも一苦労。
介護用の椅子を買い(レンタルするとデイサービスの利用回数に響くので)、いったんそこに座ってもらう。そこから、おもむろに湯船の中に。でもなかなか足が上がらない。四苦八苦の末、湯船につかる。

湯船から出るのにも、また一苦労。浮力の力を借りて、何とか立ち上がってもらい、私が先に外に出て、サキさんを抱えながら外に出てもらいます。そしてもう一回、椅子に座ります。

身体や、髪の毛を洗うのも大変。
サキさん、髪の毛が濡れるのを極端に嫌がるようになってしまいました。
あ~~、びちゃびちゃになっちゃった。もー、どこにも行けーへん

「もう寝るだけやで、どこにも行かへんで、大丈夫やよ。」

必死でなだめながら、髪の毛を洗ったら、すぐさま風呂場を出ます。
ドライヤーを最強にして、乾かします。
あ~~、びちゃびちゃ

今、もう一度やれと言われても、出来ないかもしれません。

17・8年前、家を建てる時にお風呂場をもう少し広くしておけばよかったな、とつくづく思いました。
そして、風呂場に続く、洗面所ももう少し広ければ・・・。

でも、17・8年前は、こんな未来が待っているなんて思ってもいなかったもんな。

これから家を建てる皆さん、リフォームをお考えの皆さん、ぜひ
お風呂場はできるだけ、広々と作りましょう