サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

サキさんは戻ってこれるかな

2016年10月10日 22時53分04秒 | 私の日記
今日は、祝日だが、当然のようにみんな出社している。

忙しい毎日が続く。

昨日は実家に行っていたので、サキさんの面会は無し。
(本当は行くつもりだったが、ついウトウトしてしまった)
今日も仕事で行けない。

会いたいんだけど、なかなか足が向かない時もある。
また、行きたいときには、用事が入ったりする。

今の水曜日と土曜日の食事介助の時間だけは、大事にしてサキさんのところに会いに行きます
この時間だけは、大切にしていかないと・・・。

西尾の実家がもうすぐ無くなる

今住んでいる家を建てたのは17年前。
子供たちは小学生だった。1年生と4年生。
家を建てるために、それまで住んでいたアパート(サキさんのお父さん(おじいさん)が大家さん)を、取り壊すことになった。

取り壊す前の、荷物がすっかりなくなった家に家族4人でしばらく名残を惜しんだ。そこかしこに思い出が詰まる。サキさんと私にとっても、そして子供たちにとっても。子供たちは生まれてからず~~っと過ごしてきた場所だ。
荷物が無くなって、すっからかんの部屋は、ガラ~ンとして、それだけで少し寂し気でした。子供たちもしんみりしていました。柱には、ところどころに成長のあかしの傷も残っていた。

そして、後日、取り壊され、更地となった。
更地になってみると、思った以上に狭かった。

そして、そこには新しく家が建ち、また新しい家族の歴史が刻まれていった。

17年たち、ところどころ傷んでもきたが、それもまた味わいだと思って。
まだまだ、これからも歴史を刻んでいくであろう、我が家。

サキさんは、この家に戻ってこれるのだろうか?
戻してあげるべきなのかな。
できることなら、戻ってきてほしいけれど・・。