分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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気ままに綴っています

糖質制限メリットデメリット②

2021年03月11日 | 身体・健康

前回は糖質制限のメリットについて
主に書いてきました

糖質制限メリット・デメリット① -


糖質制限のメリット…、
糖質制限が向いている人だけが得られる
とも、実のところは
言えるかもしれません。

 

というのも、

実は糖質制限が向いていない人
案外多いということ

 

ここには個体差が関係しています

 

個体差を無視してしまうと、
糖質制限で健康になるどころか

長年かけて不健康の道を
自ら突き進んでしまうこと
にもなり兼ねません

 

というわけで本日は
糖質制限デメリット

 

 

糖質制限をするなら、

 

ここだけは抑えて欲しいポイントを、
糖質制限脱落者(笑)であるわたしが
まとめてみました

 

 

ちなみに、

わたしの糖質制限歴は
2年以上3年未満くらい

 

ケトン体は最高で3mM超え

(通常食では0.1以下です)

 

その名残で、
今でもケトン体が高めに出て
検査で指摘されたりします

 

ケトン体とは、
糖質が絶たれた際に、
非常時のエネルギーとして
脂質やタンパク質(ケト原性アミノ酸)
から合成されるもの

 

ケトン体を出す体質にする
ケトジェニック
なんて言葉も流行っています

 

わたしもかつては夢見て
やっていたわけですが…

 

このケトジェニック
(ケトン)体質、、

かなり個人差があると思います

 

糖質制限をしっかりやれば
ケトン体質に数日で成れる!!
と言われていることもあるみたいですが、、

 

そもそも、
みんながマニュアル通りに
ケトン体を作り出せるわけではない


ということを
個人的には非常に感じます

 

脂肪をエネルギーに変えるためには、
ミトコンドリアの機能が良い事が前提です

つまり、ミトコンドリアの機能によって
ケトン体質になりやすか
なりづらか…

変わってきてしまいます

 

ミトコンドリアの機能は

マグネシウム
ビタミンB群
コエンザイムQ10

などの様々な栄養素が欠かせません

 

とくに女性は生理があるなら、
ほぼ貧血です

 

ミトコンドリア機能が高いとは思えません

貧血=酸欠…、ミトコンドリアは酸素必須です

 

自身のミトコンドリア機能をチェックする
ひとつの指標に、

甘いモノが好きか?

ということ

 

甘いモノが大好きな人は、
ほぼミトコンドリアの働きが悪いです

 

ケトン食・糖質制限をしながら
低糖質なお菓子を食べている人は、
このまま厳格な糖質制限をしても
体調を崩してしまう可能性が高い!

と言えます


甘いモノを食べたがること自体が、
エネルギー不足=ミトコンドリアが働けていない
疑いが非常に高いのです

 

つまり、
糖質制限をするうえでの注意点は


ミトコンドリアの働きが悪い人は
糖質制限に向いていない!!

自分のミトコンドリアの状態を見極めること
ここ大事です

 

このタイプの方が糖質制限をすると、、

 

脂肪を上手くエネルギーに変えれないので、
タンパク質や脂質をいくら食べても、
エネルギ不足になっている可能性が高いです

 

エネルギー不足になると、
身体は基礎代謝を低下させ(←これには甲状腺機能が関わる)
一時は糖質制限でダイエット出来ても、

長い目でみると
太りやすい体質になってしまう可能性があります

甲状腺機能が低下します
(LOWT3症候群と言われます)

 

 

落とし穴は、
はじめは劇的に痩せる!

というところかもしれません

 

もともとたいして太ってはいない方が
これをやると、

余計に身体の脂肪やタンパク質(筋肉)を
削ってしまい兼ねません

 

血液検査データは、

好中球がやたらと高く、
中性脂肪がやたら低くなる可能性があります

 

極めつけは、
タンパク質の摂りすぎによる

胃腸機能への負担です

 

 

胃が荒れる=胃の慢性炎症

腸内環境が追い付かず、
未消化物質が腸に留まり腸の炎症
=LGS、フードアレルギー勃発

 

さらには、

糖を絶ちすぎたために、
耐糖能が低下し、


ちょっとの糖を摂っただけでやたらと
インスリンがドバドバ出る…

(←これ、一部の先生は否定していますが)

糖尿病ではない健常人が
糖質制限を過度に長くやると、


ちょっとの糖に反応して
インスリンがやたら出てしまうケース

実はこれかなり多くて、
わたしもまさにそれを体験しています

 

無糖、無添加アーモンドミルクを
飲んだだけで、
なぜかインスリンがドバドバ出ました

 

 

糖尿病患者さんはもともとインスリンが
出づらくなっている人とも言えますから、

やはり健常人とは異なるのではないかと…

 

 

あとは、

糖質制限のやり過ぎで脂肪肝になるケース

これも実はとても多いです

 

糖が絶たれると、
脂肪をエネルギーに変えて

ケトン体を作ったりするわけですが、

 

内臓脂肪や皮下脂肪から使うため、
ウエスト周りが痩せたりと

嬉しい効果を感じる反面、

案外その脂肪が、(エネルギーに全て変われば良いのですが)
肝臓に移動して、
そのまま今度は肝臓に蓄えて…脂肪肝になっているだけ

なんてことにも

 

つまり、これは脂肪の大移動・脂肪の大引っ越し
が起きているだけ(笑)

と、わたしは呼んでいます

 

もちろんその過程で、

エネルギーにも変えているのでしょうが…

余計に分解した分が、
余ることもあるかもしれません

 

その脂肪が今度は肝臓に蓄えられて…、
案外糖質制限をして
脂肪肝になるケースは多いようです

 

 

糖質制限の注意点を書く方が、
メリットを書く
何倍も多くなってしまいました

 

糖尿病患者さんではない方が、
厳格に糖質制限を行う場合、

とくにミトコンドリアの働きが酸欠により
低い月経女子の場合、
(さらに筋肉量も少なく、もともとそんなに太っていない)

 

糖質制限をみっちり行うリスクの方が

圧倒的に大きいのです

 

何事もほどほどに…

極端にやり過ぎないように
注意が必要です

 

わたしのようにインスリンがドバドバ出て、
さらには胃が痛むようになります

 

コメント
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