斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

香川高専訪問4

2011年11月19日 21時26分21秒 | 高専訪問記
香川県三豊市はお茶の里で、高瀬の銘茶が有名です。
香川高専では、このお茶の活用を研究しています。そのため、実験室に電子レンジが並んでいます。はじめは、マイクロ波の実験装置かと思いました。これでお茶ケーキを焼いているそうです。


校舎がまだ木造だったころの学校の絵が校内に展示してありました。とてもほのぼのとした絵です。


香川高専図書館のコレクションです。文化財修復の報告書で、元京都府教員委員会文化財保護課の大工棟梁であった細川豊一氏の寄贈です。こういった自慢の図書をぜひ宣伝してください。


高専の授業の様子です。情報処理の演習中です。いまは何処の高専でもこのような情報処理演習が充実しています。


寮のお昼ごはんです。トンカツ丼でした。ご飯は好きな量だけ盛れるようになっていました。運動部の学生など、きっと超山盛りに盛るのでしょう。


香川高専は2つのキャンパスからなります。今回の紹介では、できるだけどちらといわず紹介しました。香川高専のワンポイントの特徴をお楽しみいただけたでしょうか。

嘉門校長先生はじめ、皆さまにお世話になりました。ありがとうございました。




高専訪問記 http://blog.goo.ne.jp/3110hidetoshi/c/49cfdc4ce5a004a90fbadafa7281582e
長岡技術科学大学の広報 http://blog.goo.ne.jp/3110hidetoshi/c/813e240fed28549b490c2cfa3d752641
水難・着衣泳 http://blog.goo.ne.jp/3110hidetoshi/c/50e01924b06dbd68a14fba508d72a2f7

香川高専訪問3

2011年11月19日 01時26分07秒 | 高専訪問記
香川高専の敷地内に昭和61年8月に完成した七宝記念館があります。
この記念館を見学して、びっくりしました。ワシントンDCにあるスミソニアン博物館芸術産業館に匹敵するといっても過言でないコレクションがありました。もちろん、スミソニアン博物館はアメリカ合衆国の威信をかけて運営されているので、広さや展示の仕方では負けてしまいますが、展示品そのものでは七宝記念館は負けていません。
記念館はこの建物です。


展示コーナーの外観写真です。著名な人物の肖像が並べられていて、その下に特に電子工学に関する技術史を学ぶことのできる展示がなされています。


このような古い無線機が所狭しと並べられています。太平洋戦争時代の軍隊の使用した無線機もあります。


技術の変遷の真っただ中にいて、短命で終わった技術についても、このように整理して展示されています。


セラミックスコンデンサーやフィルターも整理されて展示されています。さまざまな企業から提供されたものです。企業に勤めている卒業生が協力してここに集めたそうです。


このパソコン、技術史の遺産として展示されていましたが、一緒に見学した機構本部の職員が「このパソコン、長野高専では現役ですよ」と笑っていました。


技術史を技術者の卵たちに教えたいのですが、我が国にはそのような適切な施設はないし、コレクションもありません。この記念館にはその精神が息づいています。このようなコレクションが充実していったら、我が国を代表する技術史博物館になるのではないでしょうか。展示品は全国の高専出身の技術者がそれぞれの企業から持ち寄っても良いし、全国の高専の研究室に眠っている品物を集めてもよいでしょう。それだけで、相当なコレクションになりますね。