斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

黒鉛ーダイヤモンド変換シンポジウム

2010年09月09日 20時46分03秒 | 学校.学会訪問記
9月9日に、久しぶりに東工大のすずかけ台キャンパスに出かけました。学術的なシンポジウムに出席するためです。最近、企業の方の前や市民の前で講演することが多くて、ほんとうに学術のにおいのする講演会に参加するのは久しぶりでした。

心から学術を愛する方々の集まりでした。とてもすがすがしい雰囲気で、私も久々に感動しました。学術のにおいは、また格別なのです。じっくりと人の話を聞き、絶対に決め付けないようにして、できるだけ自然に近い形で理解しようとするのです。

自然は自然のもので、科学は人間のものです。自然をどのように理解するのか、これが科学です。理解するのは人間の頭なので、あくまでも理解することであって、自然そのものがわかったわけではないのです。だから、いろいろな見方をする人の集団の中で、さまざまな見方を総合的に集めて、なんとなく自然をできるだけそれに近い形で頭に入れていくのです。

おぼれている人をみたら、ポリ袋に空気を入れて泳いで助けにいけ、などというのは、ドラマの世界と現実がごちゃまぜになっている人がいうことであって、こういうのは科学ではありません。ドラマといいます。

さて、その感動した東工大のキャンパスの中で目にしたマットの写真です。学内の要所要所においてあります。最近東工大は、Tokyo Tech で統一しています。本学のマットはというと、ときどきじゅうたんの切れ端がおいてあったりします。それはそれできちっと役割を持つのですが、やはり統一感のあるマットがいいですね。。。