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「分かった」と二つ返事

2014-12-20 22:37:22 | 落語
▼何とかもくずり込もう
 この人の落語に惚れ込んだ。こないだ聴きに行った3人の落語仲間も「立川龍志はいい」と絶賛。独演会を探していたらあった。21日の「龍志 四季の会」。しかも「文七元結」をかけるという。だが、チケットは「完売御礼」。こうなると、ますます聴きたくなる。何とか「もくずり込もう」と考えた。

 龍志のアドレスを見つけた。既に19日の午後10時を過ぎている。遅いのでメールを送った。「夜遅くに大変失礼いたします。たったいま、師匠のパソコンのページを拝見いたしました。21日の四季の会のことを初めて知りました。完売御礼となっています。聴きに行きたいのですが、1人で結構ですので何とかなりませんか」と強引に頼み込んだ。

▼「分かった」と二つ返事
 「実は先日、上野で初めて師匠の噺を聴き、本寸法の落語に心が動きました。文七元結は私が一番好きな噺です。ですから龍志師匠の文七元結をなんとしても聴きたいと思い、失礼ながらお願いする次第です」とたたんだ。

 一夜明けた20日、起床時間を狙って電話をかけた。電話口に本人が出た。ついてる。事情を説明すると、「よーく分かりました。(チケットを)ご用意いたしましょう」と二つ返事。嬉しいね。有難い。これで「文七元結」が聴ける。

▼いぶし銀の龍志落語
 龍志は生まれも育ちも向島。本物の江戸っ子だ。写真に着物姿の龍志が写っていたが、着慣れているせいか形がいい。私の大好きな志ん朝が「噺家は様子が良くなくちゃあいけませんな」と言っていたが、龍志は実に様子がいい。

 長年の龍志ファンはこんなことを言っている。「龍志は、やっぱ都都逸とか端唄とか唸らすと上手いねぇ。“野ざらし”での、美人の幽霊に会いたくて行き倒れの仏を探しに行く際の様子とか、あと終盤、幇間が出てきてヨイショの口上をまくしたてるところとか、いいよなぁ」。

 こんなに言われたら「野ざらし」も聴いてみたい。噺も本寸法の江戸落語。いぶし銀のような、惚れ惚れする語り口。これを機会に、龍志落語をもっと聴くつもりだ。いよっ、待ってました龍志!

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