前回の記事に紹介した応援団長の話。
紹介したとおりの方法で一人が決定され,他の四人は悔しい表情ももちろん見せていましたが,文句をたれる子もおらず,納得の表情を見せていました。
その四人には
「きみたちは,応援団長にはなれなかったけど,応援団長になろうと名乗り出る勇気と頼もしさのある6年生であることは変わりない。そのことを,自分の自信としてずっともっていなさい。」
と声をかけました。
さて
話は変わり授業について。
2学期の開始とともに,各教科の授業もスタートしました。
単元の前半って密度の濃い,教師としても体力を使う授業がいっぱいですよね。
単元の後半になれば,子どもたちがよく動くようになったり,じっくり習熟の時間をとったりするから,教師の体力をセーブできる場面もでてくるのですが。
一斉に単元がスタートする今の時期はふんばりどころです。
どの教科も「学期の1時間目」というときに,私が必ずしていることは
その学期にどんな学習をするのか,全て紹介し子どもたちにも見通しをもたせる!
ことです。
教師として,学期,のみならず年間の学習の全てを把握し,見通しをもって指導することは当たり前のことですが,これをぜひ子どもたちとも共有したいと思っています。
「子どもたちは目の前の学習で精一杯。そこだけに集中して」
なんていうふうに思う必要はありません。
子どもたちだって,この2学期に国語でどんな学習をするのか知っておいて悪いことはありません。
家庭科で今学期は調理実習があるのか,とても気になるところでしょう。
大好きなバスケットボール,体育で何月ごろにあるのか知りたいはずです。
学習はすべて連続性,系統性をもっています。
教科書通りに進めていけばそれをなぞることになるのですが,大事なことはその連続性,系統性の意識を子どもたち自信にもたせることです。
子どもたちの中でそれぞれの学習がぶつぎれになっている状態では,学習の効果も落ちてしまいます。
賢い子は先の学習まで紹介してもらうだけで,頭の中でリンクができあがっていくものです。
そうでない子も,「へぇ~そんなことするんだ」って思うだけで,それが漠然とした見通しになり,それは2学期の学習にのぞむ上で,これからの期待にもつながります。
どちらかというと高学年に適した話題ですが,低学年にだってしてもいいことだと思います。