なぜか今日はやたらにイライラする。
いつもは子どものにぎやかな声がすきなのに、今日はやたらと耳障りでうるさく感じる。
いつもは子どもをほめることを基本にしているのに、今日は子どもの態度の悪さばかりが目に付いて、叱る声をあげずにいられない。
いつもはもっとにこやかに子どもに話をできるのに、今日の自分は顔が引きつっている。それが自分でも分かる。
いつもはもっと楽しい授業ができているはずなのに、今日の授業は全然だめだ。つまらない。
いつもはこれくらいの仕事はさっさと済ませることができるのに、今日は全く頭が回らず、仕事が進まない。
いつもはそんなことないのに・・・
そんな日って、ありませんか?
私にも、まれにあります。
つい昨日がそうでした。
いや、はっきりとその感覚は覚えていて、昨日の午後がそうでした。
ある程度の経験を重ね、先生としてどうあるべきかをそれなりに学び、日々実践してきているはずなのに、それらが全くできなくなっている。
受け持つ子たちのことも理解し、どう接してあげることが効果的かもとらえているはずなのに、そう接してあげられない。
こんなとき、自分も苦しいし、子どもたちも先生の顔を見ては暗くなります。
学級が沈みそうになります。
なぜこんなことになるのでしょうか。
いや、「なぜ」なんてむきになって原因を追究するのはやめます。
人間ですから、そんなときもあって当然です。
そう思っています。
きっと、仕事のミスで気分が落ち込んだり、体調が悪かったり、家庭でトラブルがあったり、精神的に弱っていたり…
そんななにかがあって、調子を落とすんです。
それって自然なことでしょう。
だから、
いつもの調子が出ない日は、無理に取り戻そうとしない!
そうします。
昨日の午後も、なんとかいつも自分を取り戻し、いつもの先生に戻らなきゃとあせりましたが、そう簡単にはいきません。
焦れば焦るほど、またからまわりしそうになります。
だから、「今日はそんな日なんだ」と、あっさりあきらめます。
そして、無理をせず、できるところでは少し子どもと距離を置き、学級から離れ、多くを語らないようにします。
難しい仕事もしないようにします。
そして、調子が悪い自分のせいで、周りの人に迷惑だけはかけないようにします。
それで、時間が過ぎるのを待ちます。
そして、必ず回復すると信じ、明日をがんばります。
それでどうでしょうか。
もちろん、こんなふうに「あきらめる日」が何日もあるようではいけません。
こんな日は、私には一年に一回あるかないか… ぐらいです。
でもそんな一日も、自然に受け入れるようになっていきたいです。
年を重ねれば、そんな日が増えてくるのかもしれませんしね!