少し前の新聞に「教員数増」の記事がありました。
同時に,40人学級から35人学級に,そして段階的に30人学級にと,少子化の現状に合わせて編成を見直していくと。
現場で働くものとして,ぜひそれをのぞみます。
しかしこれらも,今後の政治・政策に左右されるものでしょう。
政治の安定とともに,教育の改善も期待できるのかなと思います。
さて
小学生とはいえども,テストをする際には「カンニング」が起こり得ます。
もちろん,絶対にしてはいけないこととして先生は指導します。
私はよく,「怪しいことはするな」という話の例えとして
「すいか畑で靴ひもを結ぶな」
「リンゴの木の下でぼうしを触るな」
という話もします。
しかし,このカンニングというものは,やってはいけない悪いことというのは明らかですので,もししてしまった子がいるとすれば,その子は相当な嫌悪感にさいなまれることでしょう。
そんな悲劇を生まないためにも,
テストの際はカンニングは絶対にできない環境をつくる!
ということが先生の役目です。
カンニングをしてしまった子はいけませんが,カンニングをさせてしまった先生もいけないととらえましょう。
カンニングをしてしまいそうな魔が差してしまった子がいたとしても,カンニングは絶対にできない状況であれば,その悲劇は生まれないのですから。
次のようなことを徹底します。
1 机の並びを変え,個々の机をできるだけ離す。
2 机の上に落書きがないか,テスト前に隣同士でチェックさせる。
3 テスト中はいらぬ私語は絶対にしないよう指導する。
4 質問がある際は静かに手を挙げて先生を待つなど,やり方を統一しておく。
5 テストが終わり,提出するために立ったあとは,もう書き直しはできないと約束する。
といったことでしょうか。
テストとなると,こんなことを口すっぱく言う先生に,子どもたちは「先生は厳しいなぁ」と感じるかもしれませんが,逆で,これは一種の優しさです。
カンニングという悲劇を子どもたちの中に起こさせない優しさです。
「うちのクラスの子たちはみんなまじめで,カンニングするような悪い子はいないから」
なんて,甘く見てはいけません。
そんな子どもにも魔が差すことがあります。
「つい見えてしまった」なんてこともあります。
それは子どもにとって苦い思い出になりますから。
それを未然に防いであげるのも先生の役目ですね。