福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」を読みました。
この書名の元ネタは、佐野洋子「100万回生きたねこ」ですね。
実際に利用者から訊かれた「こんな作者のこんな題名の本」と、そのレファレンス結果が90例載っています。
覚え間違え方が面白くて、笑っているうちに読了。
もっと笑いたくて、1000例以上掲載されている福井県立図書館webサイトの
覚え間違えタイトル集も覗きにいっちゃいました。
調査プロセスが公開されている事例があって、司書さんのレファレンスぶりがよく分かるので、ご紹介します。
「やなせけいこ」の本と言われ、OPACでやなせけいこの著作を検索
→ やなせけいこの著作一覧(ヨガ・元極妻の自伝)を見て、「やなせけいこではないかも。やなせたかしの本を探してほしい」
→ やなせたかしがアンパンマンの作者であることを伝えると、「やなせたかしでもない」
→ 似たような名前の、せなけいこではないかと思い、「せなけいこ・おばけえほん」シリーズを紹介したところ、利用者の探していた本と合致
OPACとは、図書館にあるオンライン蔵書目録のこと。
福井の図書館で、逗子に住む絵本作家さんにたどりつくお手伝いを、こんなふうにしてくれていたとは。
聞くは一時の恥。レファレンスを利用しよう!