湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

響くの詩パート1

2022-09-04 22:44:00 | オリジナル
共通テーマ「響く」でEが書いた詩を投稿します。

ひびき

どこからか静かにひびいてくる
別れのときは近い
ほぞはかためたか

信長の舞う敦盛
 人生五十年
 天下の内をながむれば
 夢まぼろしの如くなり
 一度生を受けて
 滅せぬもののあるべきや

天才ならぬ凡愚
虚無に徹するに耐えない
それぞれ懸命に
物語をつむぐ

命は亡びない
次の世に必ず再生する
そこには先に行った
親しいものたちが待っている

新しい暮しがはじまる
次の世が果てればさらに
次の世へと続いてゆく
果てもなく

宇宙には
始まりもなければ
終りもない
その要素たる
命にも
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