湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

論の詩パート3

2019-12-31 22:00:04 | オリジナル

逗子海岸に今年最後のサンセットを見に来た人たち。大晦日恒例の賑わいです。
では、共通テーマ「論」でEが書いた詩を投稿します。

二人の論理

男と女が歩いている
近ごろはしげしげと見てしまう
なぜ男と女なのだろう
どんな意味があるのだろう
女と女 男と男とではいけないのか
どうしてなのか なぜなのか

異性という点には どうやら
必然性はないらしい
ただ唯一不可能なのは
生殖 とすれば
生めよ ふえよ 地に満ちよ
という神の陰謀なのか

陰謀が歩いている
と思うと ひたすら滑稽になる
誇らかに上気して
真剣に見つめあって
息ぐるしく思いつめて
手を組んでいる

ここに来る途中にもすれちがった
当人たちはいたってのん気
ひたすら独立独歩のつもりでいる
そして真の自由人を異常だと
あざけり笑う
多数は正解と安堵して
コメント
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