湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

昼の詩パート1

2017-03-09 09:42:30 | オリジナル
新しい共通テーマ「昼」でAが書いた詩を投稿します。

ひとり・こと

あんたとわたしが噛み合わない話をしてから
ずっとやまない昏い波
だれもいない 真っ昼間
弱音を吐いてみせる強者も
強がる弱者もいない空間
わたしはわたしと対話する
単語だけの短いセリフで
それを覗き見たあんたが〈気色悪い〉とつぶやく

わたしの独言はあんたのつぶやきと同じだよ
哲学的言語でも詩の言葉でもないから
他者のそして先祖の意識をふんだんに吸っているから
簡単便利に使われてきた言葉のコピペだから

「よし!」と言う
「できた!」と言う
よし、できた!
ごはんができた
かたづけできた
詩ができた
わたしはわたしと親密で
この詩をあんたに捧げません
コメント
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