湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

昼の詩パート5

2017-03-27 00:00:28 | オリジナル
昨夜の逗子海岸ナイトウェーブはあいにくの天候でしたが、青い水玉で照らされた地下道を出た所まで行ってちょろっと鑑賞させてもらいました。

では、共通テーマ「昼」でTが書いた詩を投稿します。



子供の時刻(とき)
昼はいつまでも暮れなかった

いちじくの木の下でおままごとをした
青い実が膨らんで
木肌にはカミキリムシが這っていた
つかむとキイキイと鳴いた
ザリガニはいくつも採れて
バケツいっぱいになった
いつも終わりには小川に戻した
滅多に降らない雪の日には
何人かで自分達よりも大きな雪だるまを作った
真っ白な昼は
磨いたグラスのように透明だった

未来はひとつ寝た次の日で
日々は完結していた
コメント
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