湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

公園の詩パート4

2017-03-26 07:37:21 | オリジナル
市民交流センター前のポールが毛糸で包まれてカラフルあったかに! 昨日・今日と逗子文化プラザエリアで開催されている逗子トモイクフェスティバルの企画のひとつ。普段は良識ある市民、しかしてその実態は毛糸で世界征服を企む謎のアートゲリラ逗子ヤーンボンバーズの仕業なのです。

では、新メンバーEが共通テーマ「公園」で書いた詩を投稿します。

公園

ハイドパークやセントラルパークはもちろん立派な公園だが
となりの空地が公園でないとはいえない
日中は子どもたちや母親が集まってくる
休日には大人の男も立ちよるだろう
ちがいは恋人たちにふさわしくないだけのこと

だれもいないころあいを見はからって
私はそっとのぞいてみる
一本の桜の木が浮び上ってくる
まだ十年に満たない若木だが しだれ桜
親木は旧藩士遺愛の銘木

若木の育つのはうれしいが
それだけ母が遠くなってゆく
生前手ずから植えた郷里の公園
花のころは休みがとれないのだが
目をこらせば幹は年ごとに太り天をかざる
コメント
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