Mさんから、ご友人のお父様の句集をお借りしました。
題字は岡本太郎の揮毫。作者は画家だったので、その関係でしょうか。絵にとどまらず文章にも長け、地元山形の同人誌に発表した小説で芥川賞を受賞した作家でもありました。
その芸術的センスと創作への情熱で、1985年1~4月に集中して詠んだ俳句から自選したものを収めたのがこの句集。
そんな句集の編み方ができるのか!と、驚きつつ読ませていただきました。
Mさんが特に気に入った句が栞に印刷されていたので、それをご紹介します。
寒たまご割りて何かがせきあぐる
街の落葉なぜに屋台へ掃きよせる
ゴッホ至福春秋の黄に錯乱す
鶏頭の首のあたりを憎みけり
蜥蜴鳴く深夜頭蓋の闇の底
空の色まといて秋の蛇しずか
春木樵斧研ぎいたる瞳と逢いぬ
眼がやさし山男みな日焼けして
吸いさしを焚火に捨てて女去る
凍原の渚鴉は振り向かぬ
題字は岡本太郎の揮毫。作者は画家だったので、その関係でしょうか。絵にとどまらず文章にも長け、地元山形の同人誌に発表した小説で芥川賞を受賞した作家でもありました。
その芸術的センスと創作への情熱で、1985年1~4月に集中して詠んだ俳句から自選したものを収めたのがこの句集。
そんな句集の編み方ができるのか!と、驚きつつ読ませていただきました。
Mさんが特に気に入った句が栞に印刷されていたので、それをご紹介します。
寒たまご割りて何かがせきあぐる
街の落葉なぜに屋台へ掃きよせる
ゴッホ至福春秋の黄に錯乱す
鶏頭の首のあたりを憎みけり
蜥蜴鳴く深夜頭蓋の闇の底
空の色まといて秋の蛇しずか
春木樵斧研ぎいたる瞳と逢いぬ
眼がやさし山男みな日焼けして
吸いさしを焚火に捨てて女去る
凍原の渚鴉は振り向かぬ
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