湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

都市の詩パート6

2016-01-30 01:05:27 | オリジナル
共通テーマ「都市」でAが書いた詩を投稿します。

海の都 詩の楽園

蜃気楼都市は水平線に消え
仄かなラインに今はレイン 
ガラス越しに耳を澄ませ
連の間に見つける
滲む白の空間(ライン)
雨の向こう 雲の向こうから
太陽は私の頁を照らす
韻(ライム)を読ませる

信頼できる天体があること
謝して密やかに回るこの星に
信頼できる言葉はあるか
灰色の岸を進む白い傘 
肯定するように微かに回る
われらは地続き 
ガラス越しに無言で交信する

無数の雨粒で耕され
白く滲む屋根の下 
豊饒な岩棚に海藻がたゆたい
貝や魚たちが集まっている
詩がすこやかに育っている
われらは海続き
ガラス越しに無言で交信する
―海上の天候は雨です
 漁はありません―
海中で遠く近く
詩がゆらゆらと育っている

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