共通テーマ「儚い」でTが書いた詩を投稿します。
幻燈会
夏の夜
幻燈会が時々開かれた
フィルムに写した像に光を当てて
白い布に映し出す
神社の境内で
子供たちは
身じろぎもしないで
見つめていた
隣の子供の汗のにおい
光の中を飛んでいた小さな虫たち
幾本も流れていた蚊取り線香の煙
六十五年前の情景が浮かぶと
それ自体が幻燈のようで儚い
幻燈会
夏の夜
幻燈会が時々開かれた
フィルムに写した像に光を当てて
白い布に映し出す
神社の境内で
子供たちは
身じろぎもしないで
見つめていた
隣の子供の汗のにおい
光の中を飛んでいた小さな虫たち
幾本も流れていた蚊取り線香の煙
六十五年前の情景が浮かぶと
それ自体が幻燈のようで儚い
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