湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

忘れるの詩パート1

2021-03-08 13:47:45 | オリジナル
緊急事態宣言再延長で、今日の詩の合評会も延期。
会えないけれどそれぞれ創作は続けようということで、新しいテーマを決めました。
「忘れる」「種」です。
上記新テーマか自由題の新作を、3月末日までにご提出ください。
では早速、Aが「忘れる」で書いた詩を投稿します。

健忘

人の名前を忘れてしまった
カードをパランパランと
読み取った検索機が
五十音順に読み上げる記号
の中から 正しい名前を
思い出して告げなければいけない
相手が電話口で待っている

目覚めてしまえば
思い出す義務は消える
無理に跳ね起きた

昨夜の夢を反芻しながら
新しい夢に入っていく
電話口でずっと黙って
待っている役人がいた
通話を切ってしまおう

一昨夜と昨夜の夢を反芻しながら
次の夢に入っていくと
もう思い出せない
人と名前を問い合わせる
役人からの電話が

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