湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

透けるの詩パート2

2022-12-14 06:28:13 | オリジナル
共通テーマ「透ける」でZが書いた詩を投稿します。鷹取山のチョウゲンボウの写真もZの撮影です。

もやい 

貴方が 何を考えてるなんて
僕は まえからずーっとお見通しだったんだ
だけど ずーっと黙っていたんだ
だってひとりぼっちの 世渡りは心細かったからさ

ところが 貴方との電話のやり取りで 
決めたんだ
世間という名の埠頭に絡みついた もやいを解き
ひとり 泥船の帆を寒風で張って船出しようと
行く末は 竜宮城 西方浄土 
どちらの賽の目がでるのが わかりはしないが
凪の埠頭に もやいでつながれ
腐って行くよりはるかにましだ

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