共通テーマ「猫」でAが書いた詩を投稿します。
カナシミ
猫のカナシミはいつも反抗的な眼をしている
顔の模様が憎たらしさを増強している
カナシミのシッポは黒くて短くて直角に曲がっている
そのシッポの先まで神経質に身繕いする
カナシミの鳴き声は執念深い怒りを湛えている
嵐を吹くときの背中は高圧的に硬く盛り上がる
抱き上げると暴れて力いっぱい引っ掻く
僕はカナシミを溺愛した
自分みたいなカナシミを
半世紀間残っていたカナシミの爪痕を
手の甲に捜したが見つからない
カナシミの悲しみの秘密はなんだったのか
カナシミ
猫のカナシミはいつも反抗的な眼をしている
顔の模様が憎たらしさを増強している
カナシミのシッポは黒くて短くて直角に曲がっている
そのシッポの先まで神経質に身繕いする
カナシミの鳴き声は執念深い怒りを湛えている
嵐を吹くときの背中は高圧的に硬く盛り上がる
抱き上げると暴れて力いっぱい引っ掻く
僕はカナシミを溺愛した
自分みたいなカナシミを
半世紀間残っていたカナシミの爪痕を
手の甲に捜したが見つからない
カナシミの悲しみの秘密はなんだったのか
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます