湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

ノンフィクション「バンクーバー朝日軍」

2014-12-21 00:18:29 | 日記

11月15日の当ブログで紹介したこの本に登場する「丸栄社」のモデルは誰がどう考えても文芸社。
「夢を売る男」の中で、出版説明会参加者をおだてて自費出版させる手管やコンテスト商法がリアルに描かれていました。
一般的な商業出版社と違って著者がお客さんになるので、書店でそんなに売り上げなくても会社的にはOK。
ですが、なにかの拍子で売れちゃう自費出版本もあるんです。文芸社の出版物でいえば「リアル鬼ごっこ」。「夢を売る男」に出てくるフリーターの若者が書いた「ロシアンルーレット・テレビ」という小説のモデルがこれですね。あとジャメジャメさんの血液型自分の説明書シリーズもめちゃ売れましたよね。
そして今、書店の文庫本コーナーで平積みにされている文芸社の本が「バンクーバー朝日」。この著者は逗子の方です。
 広報ずし2008年8月号より
ここで著者の古本さんが手にしている「バンクーバー朝日軍」はノンフィクションですが、新しく出た「バンクーバー朝日」は小説形式みたいです。
古本さんの父上がカナダの日系二世でバンクーバー朝日軍という野球チームのオリジナルメンバーだったことから、これらの本は誕生しました。
でもって最初に「バンクーバー朝日軍」を自費出版してから6年半後、なんと豪華キャストで映画化、ロードショー!
 えらいこっちゃ
この映画のシナリオは「バンクーバー朝日軍」をモチーフにした全くのフィクションで、古本さんの父テディ古本さんは登場しません。
実はテディさんはバンクーバー朝日軍を途中でやめて渡米。戦争前に日本に入国し戦争中日本軍に徴用されていました。
その辺の話が「テディーズ・アワー」という作品になって、文芸社から出版されています。 

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