共通テーマ「追う」でEが書いた詩を投稿します。
少年・わが町
駅を出ると帰ってきたとわかる
陸風と海風がまじりあって
胸郭がゆるやかになる
松林にはサナトリュウムの礎石が残っている
町はずれの海岸は一マイルビーチ
少年が夕餉前
ジョギングで頭を休めている
白いスニーカーから伸びるくるぶし
追いかけてみるが
距離ははなれるばかり
なんなく山すそまで走っていって
す早く折りかえして来る
潮風にまじる汗
補助線をどこに引こうかと
考えているのか 彼は
私を見むこうともしない
少年・わが町
駅を出ると帰ってきたとわかる
陸風と海風がまじりあって
胸郭がゆるやかになる
松林にはサナトリュウムの礎石が残っている
町はずれの海岸は一マイルビーチ
少年が夕餉前
ジョギングで頭を休めている
白いスニーカーから伸びるくるぶし
追いかけてみるが
距離ははなれるばかり
なんなく山すそまで走っていって
す早く折りかえして来る
潮風にまじる汗
補助線をどこに引こうかと
考えているのか 彼は
私を見むこうともしない