湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

虫の詩パート6

2017-04-25 00:00:16 | オリジナル
共通テーマ「虫」でSが書いた詩を投稿します。



自分を責める虫などいないでしょう
あの日 右へ曲がればよかったとか
なぜ愛していると言えなかったかなど

考える虫はいないでしょう
自分を
虫けらだなどと
虫は考えないはず
死ぬ話はべつのことで
虫の死は人の死と似ているが
死に対し 虫は恐怖も希望も味わわない
あらゆる死は自殺よりもきたならしい(注)
と考えた人がいるが同感である
こんな論文みたいな詩は
次の一行で終わらせたい
 「ふんころがしの一生はすてきだ!」

(注)文芸批評家アルヴァレズの「自殺」の考え方。本の題名が思い出せません。
コメント
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