湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

俳桜戦の句まとめ

2017-04-09 17:14:15 | 
いつもより遅れてようやく咲いたと思ったら桜流しの雨
お花見は諦めて家で俳句の勉強中。この春から俳句を習おうと思って、その予習です。

上の写真は去年の4月2日に仲町橋で撮った桜です。桜にちなんで、4月6日放送のプレバト!!俳句査定で満開の桜を兼題に繰り広げられた「春の俳桜戦」に登場した名人・特待生の句をまとめてみました。

第1位は東国原英夫作 野良犬の吠える沼尻花筏 添削なし
「野良犬」「沼」と不穏そうな言葉を持ってきて独特の世界を作っているのがユニーク!

第2位はキスマイ横尾作 夜に入りて雨となりにし花万朶 添削 夜に入りて雨となりたる花万朶
「花万朶」は沢山の桜の枝が垂れ下がった様子を表す春の季語だそうです。

第3位はキスマイ千賀作 桜花風の名残の空の波 
添削 さくらさくら風の名残の空の波  花満ちて風の名残の空の波  桜花びら風の名残の空の波
季語「桜花」は硬めで新鮮さに欠けるということで、その部分の上五を入れ換えた夏井先生の添削3案でした。
   
第4位は中田喜子作 初桜響けるひづめ皇居へと 添削 皇居へと響けるひづめ初桜
俳句で大事な助詞。「へと」を使ったところが高評価。もう一つ俳句で大事な語順に工夫し映像にリズムをつけた添削。

第5位はフルーツポンチ村上作 エルボーの子の迎え撃つ花吹雪 添削 花吹雪くるエルボーで迎え撃つ
この作者らしく発想はとても面白いけれど、これも語順が惜しいという講評でした。

第6位はFUJIWARA藤本作 卒業のマントに風をなびかせて 添削 卒業の風をなびかせ行くマント
大正時代の男子学生をイメージした句。添削は「行くマント」としてマントをはおった人物が現れ動き出すように改めたものです。

第7位はミッツ・マングローブ作 薄づきのひとひら数ふ花衣 添削 薄づきの花びら花びら花衣
薄づきが「月」と誤読されそうなので花びらであるという情報を入れ、あえて季重なりにして季節感を強調し添削。
「花衣」を主役の季語「花びら」を脇役の季語にして、リフレインを使っています。季語が3回出てくるなんて高等テクですね。

第8位はNON STYLE石田作 次々と酒豪を倒す桜かな 添削 酒豪らを酔わせ捩じ伏せたる桜
ナンセンス漫画のように読んだけれど、聞くと作者の意図はさほどではなく、作者の言いたいことに言葉を寄り添わせ添削。

いろんな桜があるものです。敬称略。ジャニーズさんと芸人さんの下の名前がよく分からないのでそれも省略させていただきました、あしからず。
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