神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

「『黒幕と言われた男』の著者の戯言」

2015年01月20日 12時42分07秒 | ブログについて
石には玉石混交があって、人間にも玉石混交はある。

本にも玉石混交があって、ブログにも玉石混交がある。

必ずしも玉がよくて、石が悪いというわけではない。

それぞれ持ち味があって、それぞれの存在意義があると思う。

今日タイトルにさせてもらった「『黒幕と言われた男』の著者の戯言」は、友人(と言わせてもらうのはおこがましいが)のブログなので言いにくいが、玉のほうに属するブログだと思う。

このブログの更新は少な目だ。

それも、このブログが玉となる理由のひとつに挙げられるかもしれない。

タイトルの中にある、『黒幕と言われた男』という問題作を著されておられることからも分かるように、かなりの健筆家でいらっしゃる。

この本は、私も、例によって(笑)図書館で借りて読ませていただいたが、その記憶力と的確な記述に舌を巻いたものだ。

彼女は、歌人でもあられて、歌集も上梓されているのだが、巷の歌人の歌集にありがちな変に気取った表現の歌は少なくて、直截なお歌が多い。言葉を変えれば、捻ったりの技巧に走らない誠実な詠いぶりといえるかもしれない。

上梓された歌集名は「ダリア買う」。

そういう方のブログであるから、書き方も直截的だが、大事なところをしっかり掴んで書いていらっしゃる。無駄がないのだ。

大物政治家の秘書をされていただけあって、政治を見る目は的確だし、ぶれない。

私どもは、ニュースを見ても、聞いても、ぼんやりとしか把握できていない事柄を明晰に捉えてコメントされていらっしゃる。

だから、このブログを読ませていただくだけで、事件の捉え直しをさせていただくことができる。

余計な装飾を施したり、迎合した書き方をしないから、一見地味だが、一度その魅力に嵌ったら病み付きになると思われるブログである。

少なくとも、私にはそうである。

昨日のブログタイトルは「動画少年の逮捕」、17日のタイトルは「風刺&パロディ」で、最近のフランスであった暴動の原因を分析していられる。

いずれの投稿も、私情を挟まないで、広い視野から簡潔に書かれている。

  装飾も過剰もあらぬ簡潔なブログのありてその清潔に触る  biko