神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

ナンシー関の『記憶スケッチアカデミーⅡ』

2015年01月19日 23時05分22秒 | 読書
一昨日から、とあることが原因で鬱になっている。

なので、少しでも鬱を追い払おうと、昨日図書館に行ったときに年末にテレビでドラマ化されていたナンシー関の、『記憶スケッチアカデミー』という本を借りてきて読んだ。

本の前半は、ナンシー関が題を出し、読者がその題の絵を描いて送って、ナンシー関がコメントつけるという企画で、人の記憶のいい加減さを笑うのが目的のようだった。

が、面白いはずなのに、どういうわけか、それほど面白いとは思わなかった。

それより、後半の、「ナンシー関の赤パソコン、青パソコン」のほうが面白かった。

これは、ナンシー関が初めてパソコンに挑戦する報告記なのだが、ナンシー関の性格とか、ものの考え方がよく分かって、面白かったのだ。

彼女は、見た目は、太っていたこともあって、美人とは言いがたい容貌だったようだが、しかし、その世の中を見る目は独特で、なかなか才能のあった人のようだ。

女性の視点ではなく、かといって男性のそれでもなく、それらを超越した視点で物事を眺められる人だったようだ。

彼女は、平成14年6月12日に、虚血性心不全で39歳で亡くなられたらしいが、惜しい人を亡くしたものだと思った。

  をんなでもをとこでもない人の書く文章を読むその死ののちに  biko