今朝はブログを書き終えてから、冷蔵庫の中身を移し替えた。
が、これが思ったより大変で、移し終えたころは動けなくなってしまった。
中身を移し終えてから冷蔵庫の中の掃除をしないといけなかったが、そこまでの体力は残されていなかったから、夫に頼んだ。
72歳の夫は、いらなくなる大型冷蔵庫をきれいにしてくれたあと、食堂の掃き出し窓まで動かしてもくれた。
大型冷蔵庫は、勝手口はもちろん、たぶん玄関からも出すことができない。
だから搬入してくれる人の手間を考えて道路側の窓まで運んでくれたのだった。
そんなことのできる夫はやっぱり元気だ。男だからだけではない。
そして冷蔵庫を窓際に運んだ直後に、タイミングよく新しい冷蔵庫が届いた。午前9時。
配送してきてくれた二人がかりで据え付けてくれた。
↓どうです!新しい冷蔵庫。(笑) 冷蔵庫を開けると青い。LEDを使っているのだろう。
前のより少しスリムになったが、夫婦二人なら、これで十分だ。
逆に、前の冷蔵庫は、私達が来るまで、義母が一人で使うには大きすぎた。
新築した当初は、私達(夫、私、次男)も一緒に暮らす予定だったが、まず当時高校生になったばかりの次男が引っ越すことを拒否した。
その頃は義母がまだ元気で口うるさかったから、ということと、高校が遠くなることもあったと思う。
実際1週間くらい仮引っ越しをして一緒に暮らしてみたが、とても一緒に暮らせないと私も逃げ出した。
夫の書斎が義母の寝室の上にあったのだが、まず引っ越した翌日に、早起きの夫が早朝から音を立てるのがうるさくて眠れないと文句を言われた。
それから、我が家は2階にもトイレ、洗面所があるのだが、その2階の洗面所を使うたびに水の流れる音がしてうるさいと文句を言われる。
果ては、夫が不要になったシャツをゴミに出そうとすると、布類は別の日なのにと猛烈に私に怒った。
私は、夫がゴミ袋に入れたことすら知らなかったのに、なぜこれほど叱られないといけないのかと泣いた。
冷蔵庫も、義母にお伺いを立てて開かないといけなかったし、お風呂もそうだった。
折半して建てた家なのに、なぜこれほど気を使わなければならないかと私は納得できなかった。
次男も、何かいやなことをいわれたのか、それとも引っ越したことがよほど嫌だったのか、終日2階においてあった炬燵(3月だったからまだ炬燵を使っていた)に潜って泣くので仕方なく、また元の大阪のマンションに戻ったという経緯があった。
私達が越してくる前から、義母は愛孫であった私の娘と一緒に二人で暮らしていたが、その娘の世話を私がしようとすると、邪魔して義母がしてしまうのは、どういう了見だったのだろう?
とにかく私達3人が引っ越してきたのが邪魔でしょうがないという感じだった。
その後10年、義母の認知症が酷くなって放っておけなくなるまで、私達は大阪のマンションで暮らした。
義妹には、「逃げるところがあるからと言って、親と一緒に暮らさないのは嫁のわがままだ」と言われた。
私は新築した家に暮らしたくてたまらなかったのに・・・。
が、義母がそういう状態だったから、義母の元気な間は遠慮してそうしたのだった。
新しく買った冷蔵庫の話から飛躍したが、今日引き取ってもらった冷蔵庫には、そういう曰くがあった。
新築の家に入れむと冷蔵庫義母(はは)と一緒に買ひし日はるか
前置きが長くなったが、私は朝、冷蔵庫の中身を移し替えただけで疲れ果てて動けなくなった。
新しき冷蔵庫くるその前に片づけむとし疲れはてたり
配達してくださった方々が据え付けてくれて帰るまで椅子に座って応対したのは、横着に見えたかもしれなかったが仕方なかった。
呼吸もしばらく整わなかったので、お辞儀するだけで、お礼もろくに言えなかった。
パソコンなら黙って打てばいいから、こうして書いているが、まだしんどい。
それで思った。
こういう大型家電を買うのも、あまり高齢になると難しいと。
いま買ってよかった。
前の冷蔵庫のペースなら、私が90歳くらいまで使える。
その頃は死んでいるか、あるいは老人ホームに入っているだろうから、もう一度買い替える必要はないだろう。
九十路(ここそじ)の老婆になるか九十路になるまへ死ぬかこの冷蔵庫
それにしても新しい冷蔵庫は音が静かで、電気代も年9000円かからないとか。
新しき冷蔵庫はも静かなりしかも電気代は安くなるとふ
こんなことなら、もっと早く買い換えたらよかったのかもしれない。
冷蔵庫のメーカーは三菱電機。形名はMR-B46Aである。
以前大阪で使っていた冷蔵庫が三菱電機で使いやすかったことと、システムエンジニアの次男が三菱系の企業に勤めていることも決め手になった。
家電買ふときも贔屓をしてしまふ息子が勤めてゐると思へば
大型の家電買ふにも適齢期あるらむけふ新冷蔵庫
大きさは少し小さくなりにしがこれからわれらも小さくならむ
買ひ置きを回転せねば溜まること買ひ替へし日に思ひてをりぬ