『黒幕と言われた男』の著者の戯言

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
政治や社会的関心事ならびに身辺雑記

映画『三度目の殺人』

2017-09-11 16:33:18 | 日記
 是枝監督は地味ながらも評価の高い作品を作っている。以前『そして父になる』を見たけど病院で

取り違えられた子供を正しい親の許へ帰そうとする病院からの告知で 大きなショックを受けた

両家の親と子供の心理など複雑な状況を丁寧に描いていて、場面的には楽しい面白いシーンもあって

良い作品だった。

 今回も三度目の殺人を犯したとされる容疑者が供述をいろいろ変えるので、弁護士もその対応に

苦慮する心理状態が克明に描かれる。この映画はとてつもない問題提起をしているし、考えように

よっては日本の司法制度を揺るがしかねない。我々は裁判によって真実を明らかにしてそれに相応の

判決が出されるものと思っているところがある。しかし、この映画では容疑者の供述が変遷するので

真実が誰にもわからないまま死刑判決が下される。昨今は冤罪の再審が話題になったりしているが

それともまた違う。

 被疑者は警察で事情聴取され、起訴されて検察に取り調べられる。法廷で裁判官から事実関係を

質問・確認される。もちろん逮捕された時から弁護士がつくだろう。その弁護士には本当のことを

告白してそのうえで法廷闘争・戦略的に刑を軽くしたいと活動するものと思われるが、この主人公は

どの時点でも本当のことを言わなかったのに、最後の判決の法廷で無実を主張するが裁判官の心証を

動かすことはできなかった。裁判官・検察官・弁護士それぞれの職業の立場で事件に対する態度には

温度差も距離も違う。その舞台裏も見せてくれてリアリテイがある。もちろん容疑者が供述を変える

には本人なりの理由も状況の変化もあるわけで、この判りにくい点についても丁寧に追っている。

 観客はこの主人公を信じられるのか、この判決を支持できるのか、重い問題を突きつけられる。

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

器械のミスと思い違い

2017-09-07 11:13:59 | 日記
 先日、スーパーへ買い物に行くときに財布を確認したら1万円札が入っていた(と思い込んでい

た)。レジで4千円少々の買い物だったので1万円札を渡した。ところがおつりが小銭だけなので

「1万円渡しましたが」「いいえ、5千円でした」「そんなことないでしょう」「いいえまちがい

ございません」「それなら今渡したお札を見せてください」「もう器械を通しました。器械が5千円

と読んでいます」「器械からお札は出せないんですか」「出せますがそのお札がどなたのお札かは

判別できません」

 私も頑張ったがレジのお嬢さんも頑張った。夕方でもありレジに行列ができているので、わたしは

不承不承引き下がった。

 どうしても5千円損した気が治まらないので夜息子に愚痴ったら面白いことを言ってくれた。

以下

 器械もミスすることはあるかもしれないがその確率は極めて低い。器械は99.9~%正しいと

の前提で成り立っている。それに比べ人が思い違いする確率はかなり高い。ましてお母さんのように

歳をとるとなおのこと。自分の思い違いを素直に認めていれば損をしたことにならないのに、自分に

間違いはないと強情を張るから損をしたことになる。その5千円は相続財産が5千円減るだけのこと

だからお母さんがムキになることはないと。

 なるほどものは考えよう。認知療法だ。老いては子に従えか。

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

平泉行

2017-08-30 12:18:01 | 日記
 昨日UPした塔の全国大会が郡山で開かれたので、前日に足を延ばして平泉へ行った。折角岩手へ

足を踏み入れるのなら花巻(宮沢賢治館やこいわい牧場)にも行きたかったがそれではもう1日要る

のであきらめた。機会があれば隣の青森(太宰治生家)と併せていきたいが多分今生は無理だろう。

 平泉はまさにのんびりした田舎だ。毛越寺・中尊寺という2代世界遺産があるのに町全体は観光化

していないのがいい。駅を出てまず観光案内所で自分の持ち時間でどう観光すれば賢いかアドバイス

を受けた。それが実に懇切親切で京都のように次々観光客が列をなすところではこうはいかない。

 ホテルの送迎車が5時に駅へ来るからといえば、5時に駅まで戻るのは無理だからホテルの車に

中尊寺で拾ってもらえばいいどうせそこを通って駅へ来るのだからと教えられてホテルへ電話入れる

と簡単にああいいですよとなる。そこで大きな荷物をコインロッカーに預けようと思ったら、駅より

も隣の自転車屋さんへ預けたらいいと。なんと駅のロッカーは600円自転車屋さんは100円

 お目当ての毛越寺は広い境内のまんなかに大きい池があってその周囲に芝生が広がっていて子供連

れの観光客がのびのびと遊んでいる。その広い芝生にはその昔沢山の堂宇が建っていて〇〇堂跡の

木札が8ケ所も建てられている。おそらく壮観であったろうと昔日をしのび次へ。芭蕉の句碑だけは

確認したが「夏草や 兵どもが 夢の跡」を知っているからああそうかと思うだけで古びて文字は

読めない。

 目的地中尊寺はバス停が参道の前である。が、これがクセモノ。月見坂とう美しく雅な名前なのに

地獄の行進よろしく急な坂道を汗だくになって登ること20分余り。こちらも一山が境内かと思う

広さ。さすが少し汗が引く。こちらもあちこちに堂宇があるに本堂・金色堂・讃衡蔵(宝物館)に

しぼる。金色堂は金閣寺のように外観も金色かと思っていたら意外や実に寂びた静かなお堂が木立の

なかに佇んでいた。

    *外観は金箔もなきひかり堂木立の中にひそと佇む


 内陣はもちろん金箔をめぐらしその上に螺鈿や蒔絵を埋め込み材料的にも技術的にも平安仏教

美術の最高峰であることは見て取れる。これは極楽浄土を現世に表したといわれ、須弥壇には

藤原清衡・基衡・秀衡のご遺体と四代泰衡公の首級が埋められているそうだ。

 *浄土とは我には遠きところなり黄金(こがね)や螺鈿をちりばめてこそ


 ここには「奥の細道」で立ち寄った芭蕉の句碑と銅像があった。


 3ケ所をみてまわって5時に月見坂前でホテルの車を待つ。駅へ寄って荷物をとるが

ほかに客はいない。私一人のために送迎車を回してもらう贅沢さだった。


 翌日は郡山は行くのに時間がある。ホテルの送迎車を利用するとJRの時間まで1時間近くまつ

ことに。また昨日の案内所で高館義経堂を教えてもらって見学に。聞いていたより実感はかなり

遠い。かなり速足で急いで石段を登って高台へ着く。義経終焉の地で平泉一帯や衣川を見下ろす

景勝地で狭い頂上ではあるが、義経公の像のほかに祖父・父の志を継ぎ奥州藤原文化を築き上げた

秀衡公・31歳で自害した義経公・最期まで義経に従った弁慶を悼んで供養塔が建てられている。

 堂守の方の説明によると見下ろす古戦場は清衡が安倍一族と戦った古戦場で劣勢であった藤原氏に

八幡太郎義家が加勢して勝利したそうで源氏とは縁の深い地であるがのちに源頼朝にほろぼされた。

その頼朝に追われた義経はこの地で替え玉が自害して本人はさらに東へ逃げ延びたとの説もあると















 

 
コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

玄侑 宗久氏の講演

2017-08-29 17:08:05 | 日記
 私の所属する短歌結社”塔”は毎年全国大会を各地持ち回りで開催される。

今年は郡山で行われた。歌会の後の講演は福島の僧で芥川賞をとった玄侑宗久氏であり、

演題は「無常とあはれ」であった。日本の思想の根底に絶対矛盾的自己統一というう概念があると

指摘する和辻哲郎は『風土』の中で日本人はモンスーン気質で営々と努力する一方で諦念を

もっている。ベネフィクトは『菊と刀』のなかで手間暇かけて菊を育てる一方で一刀両断という

思い切りのよい刀をもちだして矛盾を両立させている。

 ”無常”は移ろうことであり忘れることであるが、”あはれ”は忘れられないことであり

二つの言葉は正反対へのベクトルである。しかし日本人はこの矛盾を肯定し時に応じて直感で

選択する。”身体”という言葉も分解すれば身=生きている体と〝体”=死んだ体から成っている。

”ゆらぎ”を肯定する日本人は同じことは起こらないとの前提にたってマニュアルを嫌う。そして

意識よりも無意識の方が真実を熟知している。聖徳太子の”和”も異物をのみ込み共存する

ことであり、心の柔軟性・若さにつながるという。

 生物学者の福岡伸一も「細胞は破壊されるから新しく増殖していく」と破壊と増殖を両立

させていることを紹介。

 さすがに面白く含蓄のある講演であった。
コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

北朝鮮のミサイル

2017-08-29 16:34:36 | 日記
 毎朝目覚まし代わりにラジオが鳴るようにセットしているのですが、

今朝はぼんやり聞いていたらニュースに切り替わって北朝鮮が弾道ミサイルを発射して

日本の上空を飛んで太平洋に落下したと。そのうえJRが東北新幹線・北陸新幹線・上越新幹線

在来線も運行を停止していると(結果的には20分程度で運行再開したらしいが)

 それって何なんでしょう。すでに太平洋に落下しているのに今更新幹線の運行を停止して

どんな意味ががあるのでしようか。それらの地域に落下したのなら呑気に運行してられないのは

わかるけど。でもそれにしても列車に乗っていて緊急アラームが通報されたとてどうしたらいいのか

列車を停めてみんな逃げ出せと?どこへ向かって?どこが安全なの?頑丈な建物に逃げ込めとは

きいているが、都会以外で安全で誰でも駆け込める所がいたるところにあるとは思えない。

 もし、自分の近くへ落ちたとしたらどこへ逃げ込むのか。公共の施設かホテルだろうか。

マンションは沢山建っているが部外者は鍵がないから入れない。

 突然原爆にさらされた広島・長崎の人々のようにただ逃げ惑うことになるのだろう。

はなれ住む子供や孫たちと無傷で再会できるのだろうか。国も指針を出しようがないのだろう。

 北朝鮮の思惑について分析した意見が報道されているが国民はもっと切実なことが知りたい。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加