奇 病
にのみや あきら
金銭だけを追っかけ
一直線に生きていると
たまには遠まわりしないと
いずれは精神が犯される
それも並みのものではない
奇病だ!
潤いを持たないと
奇病にかかるぞ!
人は誰も老いて肉体が傷む
だが奇病の痛み方は普通ではない
致命的な傷み方をする
特に貧乏人は気をつけよう
生活に追われ
潤いをなおざりにしがちだ
貧乏も怖いが
奇病の方がもっと怖い
潤いを持たないと
奇病にかかるぞ!
人は誰も老いて肉体が傷む
だが奇病の痛み方は普通ではない
致命的な傷み方をする
特に貧乏人は気をつけよう
生活に追われ
潤いをなおざりにしがちだ
貧乏も怖いが
奇病の方がもっと怖い
潤いを持たないと
奇病にかかるぞ!
たまにはいい芸術作品に触れ
趣味に没頭しよう
ややもすると貧乏人はそれを忘れている
貧乏でも貧乏なりの生き方がある
視野が狭く目先の生活だけに惑わされ
それに気づかないのは危険だ
老いてひとり身になった時
部屋の中に閉じこもりっきりになるような
そんな人生は避けよう
しかし潤いを取りすぎてもいけない
奇病にかかり
身を滅ぼす
だがそんな手合いのことは放って置こう
人 間 関 係
にのみや あきら
相手に
何かを求めてはならない
何かを期待してはならない
だが何も育まれない相手と
いつまでも付き合っているのも苦痛だ
それでも人間関係を
続けなければならないのか
そんな苦痛に堪えなければならないのなら
人間が小さくなってもいい
ひっそりと
自分だけの孤独な世界を全うしたい
その方が血となり肉となる
漠然とした人間関係はもう沢山
人間関係で自分を大きくしょうなんて
馬鹿げている
細った人間でもいい
人間関係なんて私には重要ではない
自分を磨くには
自分を育てるには
自分の力で出来る範囲でいい
必要以上の人間関係は
馬鹿げていてマイナスだ
本当の役には立たない
人間関係が嫌だと言うのではない
ただ顔を突き合わせているだけでは
無駄骨だ
私は
自分のペースで
自分を育みたい
高く聳え立たなくてもいい
にのみや あきら
相手に
何かを求めてはならない
何かを期待してはならない
だが何も育まれない相手と
いつまでも付き合っているのも苦痛だ
それでも人間関係を
続けなければならないのか
そんな苦痛に堪えなければならないのなら
人間が小さくなってもいい
ひっそりと
自分だけの孤独な世界を全うしたい
その方が血となり肉となる
漠然とした人間関係はもう沢山
人間関係で自分を大きくしょうなんて
馬鹿げている
細った人間でもいい
人間関係なんて私には重要ではない
自分を磨くには
自分を育てるには
自分の力で出来る範囲でいい
必要以上の人間関係は
馬鹿げていてマイナスだ
本当の役には立たない
人間関係が嫌だと言うのではない
ただ顔を突き合わせているだけでは
無駄骨だ
私は
自分のペースで
自分を育みたい
高く聳え立たなくてもいい
法 律
にのみや あきら
静かだ
いるのかいないのか判らない
でも絶えず身体に 纏わりついて離れない
ひたすら沈黙を守り
出番を窺っている
人間の行くところ
何処へでもついてくる
先まわりも得意だ
地上はおろか空でも海でも
だが場所によって濃度が違う
何でも見通しているくせに
惚けた振りをして眠っている
だが鋭さは天下一品
事件を嗅ぎつけると
何処へでも素早く飛んで行き待機する
ご主人の命令で
何時でも何処ででも目が覚める
そして聖者にでも暴君にでもなる
網の目を大きくしたり小さくしたり
ワイヤーのように強靭になったり
蜘蛛の糸のように細く柔らかくなったり
自由自在はご主人次第
にのみや あきら
静かだ
いるのかいないのか判らない
でも絶えず身体に 纏わりついて離れない
ひたすら沈黙を守り
出番を窺っている
人間の行くところ
何処へでもついてくる
先まわりも得意だ
地上はおろか空でも海でも
だが場所によって濃度が違う
何でも見通しているくせに
惚けた振りをして眠っている
だが鋭さは天下一品
事件を嗅ぎつけると
何処へでも素早く飛んで行き待機する
ご主人の命令で
何時でも何処ででも目が覚める
そして聖者にでも暴君にでもなる
網の目を大きくしたり小さくしたり
ワイヤーのように強靭になったり
蜘蛛の糸のように細く柔らかくなったり
自由自在はご主人次第
限 界 と 美
にのみや あきら
人は
混沌とした
限界を求めて
生きている
それがどんな限界であれ
追い求めることによって
終点に
美が待っている
人間の限界に
宇宙の限界に
万人が
時代を超えて挑戦する
そして
人類が極限をクリアーしたとき
万物の美が
永遠の美しさとして誕生する
にのみや あきら
人は
混沌とした
限界を求めて
生きている
それがどんな限界であれ
追い求めることによって
終点に
美が待っている
人間の限界に
宇宙の限界に
万人が
時代を超えて挑戦する
そして
人類が極限をクリアーしたとき
万物の美が
永遠の美しさとして誕生する
心 残 り
にのみや あきら
人生
このまま終わらすわけには行かない
今からでも
何か残さなければ
でも目に見えないものがいい
その方が
残しがいがある
人生
このまま終わらすわけには行かない
まだやり残していることがいっぱいある
今からでも遅くない
でも金にならないことを選ぼう
むしろその方が
人間らしく美しい
にのみや あきら
人生
このまま終わらすわけには行かない
今からでも
何か残さなければ
でも目に見えないものがいい
その方が
残しがいがある
人生
このまま終わらすわけには行かない
まだやり残していることがいっぱいある
今からでも遅くない
でも金にならないことを選ぼう
むしろその方が
人間らしく美しい