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永子の窓

趣味の世界

源氏物語を読んできて(年中行事・端午の節句)

2009年01月07日 | Weblog
年中行事:五月五日 端午の節句

 端午は本来中国で、最初の午の日のこと(端は最初の意)。後に五月のそれをいうようになり、五月五日をさすようになった。
 梅雨の時期で、蒸し暑くじめじめし、疫病(えきびょう)が流行する頃である。中国ではこの日に、香りが強く、薬効のある蓬(よもぎ)や菖蒲(しょうぶ)が採取されたが、日本でも宮中や貴族の私邸でこれらが屋根に葺(ふ)かれたり、材料に含ませて五色の糸を垂らした薬玉(くすだま)を作り、柱に吊られたりした。菖蒲の根の長さを競う「根合(ねあわせ)」も盛んに行われた。

 また騎射(きしゃ)(馬を走らせて馬上より弓で的を射る行事)や競馬(くらべうま)も宮中や貴族の私邸で行われたが、これも中国で行われた競渡(ボート競争)の影響と考えられている。その勇壮さや、「菖蒲」の音が「尚武」に通じるところから、後世、この日に鎧具足(よろいぐそく)を飾り、男の子の無事成長を祈る行事となっていく。現在、根合や競馬が上賀茂神社で、騎射が「流鏑馬(やぶさめ)神事」として下鴨神社で行われている。
 
◆写真と参考:端午の節句で薬玉を作っている女房   風俗博物館

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