永子の窓

趣味の世界

源氏物語を読んできて(信仰と生活・葬儀)

2008年07月31日 | Weblog
葬儀
 
 死者を葬る葬式は、愛宕(おたぎ)、鳥辺野(とりべの)などで行われた。桐壺の更衣は愛宕で、葵の上は鳥辺野で行われたと書かれている。当時葬儀は夜行われ、火葬が普通で、煙となって空にのぼり雲と一つになっていくあわれさを、人々は思った。
 
 死後七日七日の法事がある。死後四十九日(なななぬか)は、死の瞬間から次の世に生をうけるまでの中間の時期で中陰(ちゅういん)という。四十九日は満中陰である。
その間、七日を一期とし、おそいものでも四十九日には必ず次の生を得る。それで七日目ごとに法事をする。四十九日には特に念仏し誦経し、仏界をうることを祈願する。極楽往生を祈るのである。
 
 死者が天皇、父母、夫、主人の場合は一年間喪に服す。
父方の祖父母や養父母は五ヶ月など、喪の期間は一年から七日まで細かく規定されていた。

 喪中は調度、衣服など常の色と異なり、服喪の軽重によってなされた。
服喪が終わることを果(はて)という。河原に出て禊ぎをする。

◆斎宮は母君の喪に一年間服することになる。
◆六條御息所の死は36歳~37歳、斎宮は19歳~20歳位。



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