ふろむ播州山麓

京都山麓から、ブログ名を播州山麓に変更しました。本文はほとんど更新もせず、タイトルだけをたびたび変えていますが……

ふる里おこし

2013-03-05 | Weblog
 「近ごろの日々、どんな生活を送っていますか?」と聞かれることが増えた。長年のサラリーマン生活と訣別してもうすぐ1年半。いちばん時間をとるのが読書とパソコンです。「こんな毎日を過ごしていていいのかなあ」と時々はため息もつきますが、正直なところ結構楽しい。束縛もほとんどなく自由で、ささやかながらそれなりに満ち足りた日々です。(追記:えっ!という声がありましたので言い訳しますが、PCと読書は仕事のひとつでもあるのです。これもささやかですが)

 最近力を入れ出したのが晴耕雨読。といっても京都の自宅にはネコの額ほどのベランダ庭園しかありません。その狭い庭の植木鉢に、まるでチューリップのような芽が出ました。不思議です。スイセンもアネモネもチューリップも植えていません。妻に聞いても知らないという。同居の息子が土をいじくるはずがない。
 ふと思い出したのがニンニクです。昨年にスーパーで買った青森産ニンニクを放っていたら、数粒がしおれてしまいました。しかし捨てるのもしのびない。夏に赤トウガラシを育てた鉢に植えてみたのです。それがどれも元気に育っています。やはりニンニクは精が強いようですね。老人も意外と強靭? 大きくなれば芽か球根を食べますが、どちらにすべきかいま迷っています。やっぱり幸せですね。ささやかですが。

 ベランダには13本の果樹幼木も並んでいます。次郎柿、興津早生ミカン、高砂サクランボ、無花果ドーフィン、田中ビワ、八朔など。10本はホームセンターでいずれも千円足らずで購入。3本は食後に果実の種をまいたら育った幼い木です。
 狭いベランダで果樹園は不可能です。実は郷里の播州に、荒れ果てた農地がいくつかあります。昨年は何度か草刈り機をウィーンと振り回して、セタカアワダチソウなどの生い茂るジャングルと格闘しました。今年も同様に数度、草刈りに出向かねばならないのですが、刈るだけではあまりにも生産性がありません。かといって稲作などわたしにはできるはずもない。それで思いついたのが「果樹園をつくろう!」でした。
 草の根を掘り土を耕し、腐葉土やピートモス、混合肥料を入れ、とりあえず待機中の13本を今月中に移植します。そして樹間のバランスをみて、1年後に何本か追加しようと思っています。つぎはクリかリンゴかモモか南高梅か……。考えるだけでも楽しいものです。

 それと孟宗竹林の伐採作業も開始しました。ひとりか二人、時に三人で作業しています。実は10アールほどの竹藪がふる里にあるのです。これまでほとんで手入れをしなかったのですが、それでも毎年桜花のあと、タケノコがたくさん顔を出す。
 この正月、親戚が京を訪れ「竹細工の店に行きたい」とおっしゃった。嵐山・嵯峨野にお連れしたのですが、気のきいた竹扇子などを買われていた。わたしは「ステキな扇子ですね。センスがいい」などと爺ギャグを飛ばし、店員さんの失笑を買ってしまった。わたしは何も買いませんでしたが……。
 そのあと天龍寺裏の竹林散策に連れだって行きました。春節前、学校が冬休みのため中国人の親子連れ観光客が多い。日本人はわずか3分の1ほど。日中関係が険悪とはいいますが、彼らのニンニク並みのパワーに感心してしまいました。それと手入れの行きとどいた美しい竹の林には恐れ入った。
 このときの竹林紀行をきっかけに、1月から何度もふる里に出向き、倒れた竹、枯れた竹と格闘しているのです。竹は繊維質のかたまりで非常に固い。ふつうのノコギリで切るのはたいへんです。プロから竹伐り専用ノコギリを教えていただき、1月に買った3千円もする鋸を片手に奮闘する日々です。
 まず藪を片づけないと、つぎの果樹園作業を始められない。その竹林には、おそらく歴史上はじめての施肥20リットルほどを播きました。冬の元肥で、チッソ・リンサン・カリのバランスのよい混合肥料を選びました。
 それと竹林の周りの山道が荒れています。歩くひとは少ないのですが、というか数え切れないほど倒れた竹や木が道をふさぎ通れないのです。これの片付けも課題です。ささやかの村起こしになりそうですね。
 そんなこんなで晴耕雨読の毎日。週間天気予報とにらめっこしながら、スケジュール調整に忙しい(wふる里おこしの日々を送っています。

 さて桜花のあとは、雨後のタケノコの季節です。苦労した自慢の竹林にご招待します。果樹園の収穫は数年先ですが、タケノコは来月が旬です。いくらでも顔を出しますので、何人来られてもひとり5本や10本、掘り放題です。希望者は一報ください。すでに数人の方が「行きます!」。入園料は不要です。勝手に出て来る筍ですから。
<2013年3月5日>

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