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ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

大津波シェルター

2012-09-07 | Weblog
 大津波がすぐに来襲すると知らされたら、どこに逃げますか? 大問題です。まずは想定される高さです。取りあえずは、内閣府が先日に発表した想定高です。これを信頼できる指標とせざるを得ません。
 高さ数メートルの地域なら、堅固そうなビルの3階なり高台なりに避難すればまず安心です。問題は20メートル、あるいは30メートル以上と想定された地域です。すぐ近くに高台があれば、また避難経路が整備されていればある程度は安心です。しかし高齢者など、そのような高所に短時間で駆けあがることは困難です。鉄骨の避難タワーでも、高さ数10メートルでは耐性強度に問題があるそうです。やはり地表あるいは地下構造の避難シェルターを造るより、対策はないのではないでしょうか?

 完全密封で換気装置の完備した施設をいくつも造る。しかし数十人や数百人も収容できる施設の新築は、予算的にむずかしいかもしれません。それなら、いますでにある建物を活用してみてはどうでしょう。
 公共の建物、コンクリート建築の公民館や役場支所、学校や対策に賛同する民間の建物。そういった設備を津波シェルターに改造するのです。
 まず堅固な密封装置で囲います。学校であれば、体育館をコンクリートの壁で四方八方を覆ってしまう。屋上は地区によっては鉄骨と強化素材構造でも大丈夫かもしれませんが。そして非常時には、体育館の何カ所もある扉をすべて閉じる。非情な措置ですが。
 新しい避難設備をいくつも建てるよりも、すでにある設備を活用するのが容易ではないでしょうか。また新築の公的建物の計画があれば、窓はいりません。丈夫な構造で密封すれば、収容者が息さえできれば、そして飲料水があればまず生命は守れるはずです。建物の角を丸くすれば、なおいいそうです。潮流や、ぶつかって来る車や船などの漂流物をかわせます。
 流されることのない固定式ノアの方舟かもしれません。津波対策には、もっともっと議論が百出すればいいのではないでしょうか。
<2012年9月7日>
コメント (3)
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