公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

大量落車WEEKLY Vol.21

2006-06-30 21:01:01 | 競輪

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、大量落車!♪

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!

●6月24日

西武園4レース。

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=26&KBI=20060624&RNO=4

ダブル失格。

http://www.keirin-saitama.jp/keirin/26/20060624/26_zikkyo_04.html?page=0.8851487938491357

静岡3レース。

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=38&KBI=20060624&RNO=3

ダブル失格。

http://www.shizuoka38.jp/imc_38/real/20060624/38_zikkyo_03.html?page=0.01529089273428863

●6月25日

青森4レース。

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=12&KBI=20060625&RNO=4

ダブル失格。

mms://aomori.hyper-nets.com/aomori_digest/06062504.wmv

●6月28日

富山5レース。動画なし。

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=46&KBI=20060628&RNO=5

1名失格、3名落車。

●6月29日

佐世保9レース。

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=85&KBI=20060629&RNO=9

4名落車。

http://www.keirin.city.sasebo.nagasaki.jp/movie/200606/sasebo29r09.wmv

●6月30日

西武園11レース決勝。

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=26&KBI=20060630&RNO=11

6名落車。内1名失格。

http://www.keirin-saitama.jp/keirin/26/20060630/26_zikkyo_11.html?page=0.1925147955517716

 

何と「珍しい」ことに1週間ほど「大量落車」がなかった競輪。

ならばダブル失格程度のことならば、一回「休刊」してもよかったというのに、3日続けて大量落車が発生してしまった。おまけに〆の西武園は6名落車。

うまくいかないものだね。

それでも、1週間で3件とはかなり改善されたもの。このコーナーが大量落車撲滅に役立っているのであればありがたい話だが。

でも、こんなに「うまくいくこと」がつづくもんかね?それが心配。

♪毎日どこかで大量落車、毎日どこかで、大量落車!♪


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帝王賞回顧

2006-06-30 04:33:14 | 大レース回顧集

第29回帝王賞が28日、大井競馬場で行われた。

1番人気は6・カネヒキリで1.6倍も、2番人気、2・アジュディミツオーも2.2倍。あとの馬はいずれも10倍以上の人気であり、この2頭のマッチレースが予想された。

レースもそのとおりとなった。

揃ったスタートとなり、各馬がお互い探りあいの様相を見せる中、1周目のゴール板通過あたりでアジュディが先頭に立つと、すかさずカネが内から漸進。2コーナー付近では先頭アジュディ、2番手カネという図式となった。

3~4角でカネが仕掛けに行こうとするが、アジュディは動じない構え。持ったままでアジュディが先頭、カネが2番手で直線へ。

懸命にカネがアジュディを交わしにかかるが、アジュディはまだまだ余力十分。カネが追い詰めようとすると手綱をしごいて突き放しにかかり、結局2角あたりの先頭、2番手の図式は変わらず。アジュディミツオーが2分2秒1のレコードタイムで優勝。カネヒキリが1馬身差で2着。さらに6馬身の差がついて3着は3・サイレントディールであった。

東京大賞典連覇を果たした昨年暮れ以来快進撃状態が続くアジュディミツオー。

しかしカネヒキリとはいずれも東京での対戦であったが、3戦全敗。しかもいずれも完敗という結果に終わっており、フェブラリーステークスも出遅れがあったとはいえ7着に終わり、カネヒキリとの力量差は如何ともしがたいのでは、とさえ思われた。

今回はカネヒキリがドバイ帰りということもあり、その点もあってか、ほぼ互角という見方がされていた。

しかしながら今回は、カネヒキリに完全にぴったりとマークされた状態ながらも終始ハロン12秒台をキープ。逆に3~4角でカネヒキリは引き離されそうになりかけ、直線に入っても全くカネヒキリに差をつめさせる機会を与えさせなかった。完勝であった。

どうも中央の浅いダートは合わないと見ているのか、このあとはしばらくインターバルを置いて次走は11月の川崎・JBCクラシックの予定となっており、その後は東京大賞典3連覇を目指す。そしてその後は来年のドバイワールドカップ再挑戦を期す青写真となっている。

3歳時はともすればパワーだけといった印象が強かったアジュディであるが、常に精密機械のようなラップを刻める現状を考えると、スンナリと競馬をされたら、恐らくこの馬を交わすのは容易ではなかろう。力でアジュディをねじ伏せられるような馬でないと、とても敵う相手ではない。それくらい今のアジュディミツオーは充実一途の状態を続けており、今後もしばらくこの状態は続くのではないか。

カネヒキリは完敗だった。

恐らく直線勝負に持ち込んでもアジュディを捕らえることはできないと考え、直線の長い大井ながらも3~4角で「勝負」へと持っていったが、アジュディは全く動じず、ここで勝負がついたような感じだ。

もともと力で押すようなタイプの走り方ではなく、切れ味勝負が身上のこの馬であるが、少なくともそういった走り方では今後もアジュディミツオーを破るのは容易ではなかろう。

更なる上を目指すためには、もっとパワーをつけるべきではないかという気がするわけだが。


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3連覇目前

2006-06-28 00:02:14 | 競馬

7月2日に行われる函館スプリントステークスで同一重賞3連覇をかけている牝馬がいる。

シーイズトウショウ

2004年は2番人気ながらも、同年の高松宮記念を制覇したサニングデール以下を一蹴。翌05年もまた2番人気ながらも、プレシャスカフェ以下を一蹴して連覇を果たした。そして今年。

シンボリグラン、プリサイスマシーン、ギャラントアローらのスプリンターらを相手に、中央競馬の牝馬としては初の同重賞3連覇に挑む。

下馬評を見る限り、本命に推すスポーツ紙、専門紙が少なくない。それにしても、重賞3連覇というケースはそう簡単にあるものではない。

地方競馬だと、ホッカイドウ競馬の重賞で、牝馬のシバフイルドーが79~84年のクイーンカップを6連覇した記録がある。これはシバフイルドーが5~10歳時に達成したものだった。ちなみに当時ホッカイドウ競馬には「定年制」があり、シバフイルドーは10歳をもって引退せねばならなかった。そしてこの記録は確か、重賞連覇記録の世界タイ記録になっているはず。

そしてそのクイーンカップだけど、シバフイルドーが引退したあとだが、85~87年はエスコートが3連覇を果たしている。9年間でたった2頭の馬しか優勝経験馬になっていないというのは、恐らく日本ではこのレースぐらいしかないのではないか。

ただ残念ながら、偉大なる名馬を輩出したこのレースも、96年をもって廃止されてしまった。

地方競馬においては牝馬でもそうした記録を残せているわけだが、中央競馬でもしシーイズトウショウが達成すれば牝馬としては史上初となる。

さてこのシーイズトウショウという馬であるが、03年の桜花賞では13番人気ながらもスティルインラブの2着に入り、馬連・馬単・3連複においていずれも万シューの片棒を担いだ。

続くオークスで12着と大敗して以後はマイル以下の距離のレースばかり走り、重賞勝ちとしては函館SS連覇の他、CBC賞はG2時代の03年G3となった11日のレースと2回制覇している。つまり、この馬は4年連続で重賞ウイナーにも輝いている。

またG1では桜花賞2着の他、高松宮記念において04年5着、06年3着に入っている。つまり、秋に行われるスプリンターズステークスも十分狙える位置にある馬なのだ。

今回はCBC賞から中2週というローテーションが懸念されており、過去2年とはいささか様相も違うわけだが、中央競馬史を塗り替える大偉業達成に期待したい。


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12戦全勝を目指す。

2006-06-28 00:01:01 | 競輪

さて28日から松山で国際競輪が始まるが、いよいよあの「テオ様」が登場する。

国際競輪の記者会見上、テオ様は、

「目標は全レース勝つこと。」

と明言。ま、そういうのも頷ける話。

昨年のテオ様は、ワールドカップには第二戦ではスプリント、第四戦ではケイリンに出場したがいずれも「取りこぼし」なしの完璧V。

そして世界選手権においては、まずケイリンでは準決勝までは6分程度しか力を出していないとしか思えないのに、楽々と勝利を重ね、決勝では残りあと2周でスパートすると他選手はテオ様のスピードに全くついていけず、何と勝利を確信したテオ様は最終周回2センター過ぎから早くも手を上げるという、かつてケイリンではみたことがないような大楽勝ぶり。

おまけにゴール通過後、

「ベェーッ!」

と舌を出していたよ。憎たらしいシーンだったなぁ・・・

そしてスプリントでもほとんど本気を出していないように思われるような走りながらも、すべてストレート勝ち。

トラック短距離界の歴史に残る名選手といえば、シェーレン、マスぺス、中野浩一、ヒュープナー、フィードラー、あるいはアマチュアのモレロン、ヘスリッヒといった選手たちが挙げられるが(他にも名選手といわれる選手が存在したようだが)、恐らくこの選手の中に、テオ・ボスも加わるのは「間違いない」。

ま、私もテオ様は好きな選手だね。

ところで前にも書いたけど、テオ様って最初から強かったわけではない。

3年前の国際競輪では上下半身のバランスが悪く、はっきりいって今のようなスーパースターになりうる逸材になるとは思えなかった選手だった。現にテオ様の成績は3年前の国際競輪ではわずか3勝。

それが2年前の世界選手権スプリントを制してからすっかり変わった印象が。

アテネ五輪では金メダルこそならなかったが、スプリントでは2冠を達成するベイリーと互角の勝負を演じて銀メダル。そして翌シーズンからは、怪我で苦しむベイリーと完全に立場が入れ替わり、スプリント、ケイリンのみならず、1000メートルタイムトライアルでも超破格のタイムをたたき出して、同種目第一人者で、アテネ五輪覇者のホイを破った。

とりわけテオ様は1000MTTでの勝利に重きを置いており、北京五輪でも当然同種目での金メダルを狙っていたが、何とIOCは、BMXを自転車競技種目とする代わりに、1000MTTを除外する決定を下した。

「正気で言っているのか!」

と再三激怒したテオ様だが、IOCの決定は覆るはずもなかった。すると、主力種目であるスプリントの他、ケイリンにも本格的に取り組むこととなり、早くも昨シーズンの世界選では大楽勝を演じてしまった。

一方、昨年の国際競輪では4場所中2回優勝。勝てなかったレースも、失格を喫した選手に妨害を受けたりとか、インに押さえ込まれたとかいった内容のものもあり、はっきりいって、まともに戦えた場合には「負けようがなかった」。

ケイリンが競輪に変わろうとも、卑怯プレー(やるとしたら競輪選手の連中だろう?)さえなければテオ様は本当に「全勝」する可能性が十分あり。

ただ今はトラック競技はシーズンオフなんで、モチベーションがいささか落ちている状況となっていることだろうから、そのあたりで果たして競輪選手がつけこめるかどうかだ。

しかしながら、自転車のトラック競技は興味がほとんど持たれていないというオランダでも、テオ様の強さは皆が承知のところであり、サッカー選手に次ぐ、「スーパースター」の称号も得ているようだ。

ま、当方もテオ様が出場するレースはすべて掲示板や当ブログを通じて追っかけ、また出走したレースを振り返って行きたいと思う。


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昔の競輪に戻せだと???

2006-06-27 06:13:46 | 競輪

「とらいふぇくた」7月号の「おけらみち」。これってあの大社長が書いているのか?と思うほど内容が類似。


・内林久徳の引退は松本整がそうであったように、失格やあっせん停止に対する諸制度、不満が引き金になっているんではないだろうか?


思うにそうではないだろう。ただ、競輪に嫌気が差してきたのは確かだと思う。そのことは以前述べたが

したがって松本の引退理由とはちょっと違うだろ。もっとも、松本の引退の本音も結局は「体力の限界」なんだって。


・日本自転車振興会はJOCと特別支援プログラム契約を結び、2億円の協力金を拠出。しかし、多くの競輪場が経営の危機に瀕しているときに、「今更」、スポーツ競輪を強調して市民の歓心を買ったところで新規のファンなど増えるわけがない。


今のままだったら確かに増えるわけがないだろうね。

そもそも、

「競輪選手で知っている名前を挙げてください」

と競輪を全く知らない人間に問うとしよう。すると、いまだ、中野浩一しか知らない、っていうことになるだろうね。

つまり、中野浩一引退後、競輪は競輪を知る人間しか受け入れられていないということ。

新規のファンなど増えるわけがない、と競輪マスコミらがいう理由はいまだ、競輪がもっとも魅力的で、かつ「ギャンブルの王様」という意識が強いので、そのあたりこそ魅力だと信じてやまないんだな。

何がギャンブルの王様だ!「裸の王様」もいいところ。

若い連中にしてみれば、ギャンブルの王様はパチスロ。大企業サラリーマンだと、株。あと、(中央)競馬は広く行われているな。競輪は?おい!競輪はどうなんだよ!全く気にさえ留められてないぞ!

逆に、「競輪はミーハーでは務まらない」、とか言って心を閉ざしているんだろ。

この考え方こそ競輪がだんだん人気を落としていった要因。いい加減気づいてくれよ。


・金をかけずとも、本誌で取り上げた競技規則、制度改革に本気で取り組むことで人気回復はできる。


とらいふぇくたで取り上げられた制度改革といえば、S・A・B級の3層制の復活だろ。

そもそも、今更B級のレースなんか見たい、買いたいと思うか?

それと、3層制にしたら普通競輪の開催がほとんどとなるが、果たしてついてくるのかね?F2の惨憺たる現状を考えると、むしろ3700名もの選手が果たして必要なのか?を考えるべき。

競技規則については大社長よろしく、

「昔の競輪に戻してください!」

だろ。


・ルールやペナルティーでがんじがらめになった今の競走とは違って、昔の競輪は面白かった。


「昔のルール、制度に戻してください!」

まさしく、オッサンがいつも言っていることと同じだろ!

思うに今の選手連中って、「今の」ルールを利用しようと考えて走っているのか?

そもそもスポーツの基本ってのは、ルールに沿って戦略を立てるのが当たり前だし、はっきり言って他の「オリンピック競技(競輪もそうだろ)」ってルールが頻繁に変わるものが結構あるだろ。

少なくとも、ルールが変わるたびに、

「こんなルールで走れるか!」

などと言って文句をたれているのは競輪ぐらいしか思いつかない。だから、

「甘ったれてる」

んだよ。

昔の競輪?ああ、一列棒状ばっかりで、展開にほとんど紛れのない単調なやつか。

そりゃその当時だと確かに「面白かった」んだろうが、今それを当てはめていくとまず、

「競輪ってどうしてこんなにつまらないんだ!」

となるのがオチ。


それよりも、大量落車連発という情けないレースの頻発や、本命背負っているくせに、

「競輪道が許せない」

とかわけの分からないことを考えて自らの力で活路を開こうとしないプレーの横行、そして、大掛かりな代謝制度がないことによる、とりわけ下位連中の危機意識のなさを指摘すべきだろう。

ま、「俺は追い込み屋だから自力など出す必要がない。」とかいう選手は本音を言うと脚がなくなっている証拠。しかしそんな奴らが偉そうな態度で風を吹かせているんだろ。そんな奴らに「ついてくる」人間などいること自体おかしなこと。


競輪の人気浮上策って、昔の競輪に戻すことじゃ「ないでしょう」!

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番組変更はできないものか

2006-06-27 01:16:12 | 競艇

25日まで行われたグランドチャンピオン決定戦だが、目標170億円に対して実績159億円にとどまる。

5・6日といったあたりは前回SGの笹川賞よりも売り上げが多かったが、1~4日目までが振るわず、結局笹川賞の売り上げを上回ることはできなかった。

この大会前、浜名湖競艇側は笹川賞から中3週しかないことや、併用発売する場やボートピアが多いことから、過度の期待はできないとトーンダウン気味であったが、やはり、その予感は見事に的中。

しかしながら競艇のSGは、続く2開催はナイターとなるが、それこそ中3週とかいった形での連続開催も続くことになる。

ま、8つもSGがあると次第にマンネリ化を呼び、客もいつしか、

「次またSGあるから今回はいいや。」

ということになるんだろうが、せっかく8つあるSGだし、何らかの形で視点を変えることはできないのか?

そもそも、SGは賞金王決定戦を除けばすべて6日間開催。その上番組の仕組みは4日目までは予選で、本当の勝負は5・6日という「定番」のものばかり。

その上メンバーもこれといって変化がないし、おまけに賞金も7SG「一緒」となれば、

「今回はもういいや。どうせまた次があるし。」

となるのは当たり前。

選手がそんな考えならば客の考え方も当然一緒。ナイター開催となっても形が一緒ならば一向に閉塞した状況から抜け出せまい。

そもそも、シリーズは6日間で「固定」せねばならないものなのか?

競輪も昔は特別競輪はすべて6日間制だったが、今やそうした大会は日本選手権だけ。この他、オールスターを加えた2大会以外の4大会は4日間制に改められている。この4日間制であるが、6日間制だとカネが持たない上に全選手が毎日開催期間中に出場することがないということから、客からも概ね受け入れられているように感じる。

賞金王決定戦は4日間制で、準優勝戦制がない。ま、SGで4日間制というのも物足りないと思うが、8つあるうちの4つぐらいは、5日間制とか、はたまた途中足切り制とかいった番組を組めないものなのか?

6日間制は例えば、総理杯、笹川賞、MB記念、ダービーとし、残るGC、OC、CCの3つは5日間制でもいいのではないか。

また、競艇のSGは番組面も「五十年一日」まるで変わっていない。6日間制を残すとしても例えばオートレースのように、中日で次の段階へと進めない選手をまず切ってしまうとかいった番組方式はできないのか。オートレースとて中日にあたる3日目に準々決勝を持ってきたのは7~8年ほど前からだったと思う。

とにかく、今の競艇といえば、「格よりも枠」で決まってしまっている時代であり、枠をうまく引けた選手が優勝をさらうという、優勝戦という大一番におけるスリリングさに乏しくなっている。

その上番組にほとんど変化がないとなると、客もしらけるだけだろ。

閉塞した状態の競艇界を救うのは競輪同様、

「開発削減、選手の大量首切り」

ということに他ならないとは思うが、とにかく、競艇という世界はあまりにも制度というものが変わらなさ過ぎる。

せっかくのSG大会なんだから、緊張感を漂わせる策を打って出てほしいものであるが。

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グランドチャンピオン決定戦回顧

2006-06-26 10:20:29 | 大レース回顧集

第16回グランドチャンピオン決定戦は25日、浜名湖競艇場で優勝戦を迎えた。

5・烏野賢太が動きをかけてきたが4コースまで。

進入は人気を背負った1・坪井康晴、2・辻栄蔵、3・森竜也、烏野がスローで、4・山崎智也、6・向所浩二がアウトの4対2。

スリットはほぼ横一線の状態に見えたがわずかに坪井が先に出ていた。1マークで、絞りに入っていた山崎が捲り差しに出るもターンで無念の失速。これで坪井がそのまま押し切り、焦点は2着争い。

一時は完全にコースを失った辻、遅れ差しを試みた向所、外から艇を伸ばしてきた森の3者の争いかに思われたが、1周2マークで山崎がインを差してこれに加わり、2周1マークで山崎が先マイして決着をつけた。

坪井はそのまま押し切ってSG初優出初優勝を果たす。2着山崎、3着辻だった。

丁度3年前の津の周年。私も優勝戦を観戦したが、当時まだ漸く記念戦線へと歩みだそうかという頃だった坪井が快進撃を見せ、優勝戦でも1号艇。俄然優勝のチャンスがめぐってきた。

しかしこのレースでは坪井は1コースどころか結局は5コースに回らされるという「失態」とも思えるような進入。一瞬場内もどよめきがあったが、レースのほうは1コースを奪いきった松井繁にこそ敗れたが、道中うまい捌きを見せて2着をキープ。このレースぶりを見て、坪井の将来性を高く感じた。

03年に最多勝利選手、昨年は津の東海地区選手権でG1初優勝を果たし、G1のメンバーと遜色がなかったびわこのG2・秩父宮妃記念杯も優勝。順調に力をつけている印象を受けた。

今回は3日目に予選トップを奪い、最終的に予選第一位で通過。地元勢が準優勝戦までで敗れ去る中、準優勝戦でも1コースからイン逃げで押し切り、 優勝戦も同じくイン逃げで制覇した。

一方で2年前の全日本選手権では、イン逃げを試みる烏野の進路を1マーク前に遮って烏野の艇をターンマークに当てさせてしまったり、今回の優勝戦においても、ともすればターン時に辻が行き場を失ってレースにならなかったような側面も伺えるなど、荒っぽいレース運びがあるのが気がかりだ。

こうしたことさえなくせば、静岡82期三羽烏の一角として今後もSG戦線で活躍が望めるところ。今後にも大いに期待したい。

山崎は絞って出て捲り差しに構えた際はSG連覇も十分ありえたような走りであったが、坪井が辻の艇に接触して外に流れたことが災い。波を被る形となってターン時に失速した。

それでもそのあとの巻き返しは見事。レース振りは悪くないし、この調子でいけばSGをもう一本取れる勢いにある。

辻も1マークでは全くレースにならないような形だったが、2着争いに一時加わり、3着争いにおいても向所を競り落とした。格上の捌きをみせつけたといえよう。


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宝塚記念回顧

2006-06-26 08:05:00 | 大レース回顧集

阪神競馬場の馬場拡張工事のため、今年は11年ぶりに京都競馬場で行われることになった宝塚記念

8・ディープインパクトの単勝オッズは1.1倍。2番人気の1・リンカーンのオッズが12.9倍であるから、絶対に負けられない一戦となった。

ディープインパクトはすんなりゲートを出た。

外から思い切って出た13・バランスオブゲームが逃げ、10・シルクフェイマスが続き、4・ダイワメジャーも続いていく。

リンカーンは内々を通って5・ハットトリック、6・コスモバルクとほぼ並んでの4番手争い。

7・ナリタセンチュリーがほぼ中団。9・カンパニーがそれに続き、ディープインパクトは後方から2頭目。

2角でコスモバルクが掛かり気味となるがほとんど馬順は変わらず。ディープは掛かる気配もなく、じっくりと乗られている感じ。そして。

坂の下りにかかろうとしたときにゴーサインが出て一気にスパート。その前では、ナリタセンチュリーが追い出しにかかり、逆にリンカーン、コスモバルクは3~4角でほとんど手一杯の状態。ディープはコスモバルクを4角手前で交わして逃げるバランスを追う。

直線に入り、バランスが引き離しにかかるも、やっぱりディープの性能は桁違い。直線半ばで先頭に立つとあとは引き離す一方。2着に4馬身の差をつけて五冠馬に。2着にはナリタセンチュリーがG前、バランスを交わして入った。コスモバルクは8着、リンカーンは9着と敗退。

スタートの出も良かったし、道中全く掛かるところもなかった。仕掛けどころも完璧で、「五冠」の勝利の中ではもっとも内容も良かったディープインパクト。雨が降りしきり、馬場も柔化している状態で「飛ばれてしまう」と、他馬は到底勝負さえさせてもらえない

調教過程からすっかり気性面における成長が伺えたディープインパクトだが、レース面においても、3歳時のような気難しさは完全に消えうせていた。

この馬は4歳ではあるが、実際の気性面を考えると、他の4歳馬よりも1年ばかり遅れている様相が見受けられ、これまではほとんど性能だけで勝っている面が強かった。

しかし、この宝塚記念ではもっとも馬が充実している様相が伺えた。つまり、性能だけではなく、馬体も充実させ、心技体が整ってきたということ。

この3つが揃うとなると、そう簡単にこの馬を倒せる馬などいまい。そもそも、性能が桁外れに他とは違うわけだから、馬の成長が見られるとなると、この先、どこまでも強くなる。

というわけでこの宝塚記念のあとはいよいよ「凱旋門賞」ということになるが、今回のような抑えていける競馬に加え、柔化した馬場状態においても完璧なレース運びができるようだと恐らく欧州の競馬関係者もディープインパクトを最脅威と考えるはず。

そして今後のローテーションであるが、凱旋門賞直行なのか、はたまたその前に一回使うのかはまだこれからの話となるが、できればぶっつけよりも、一回凱旋門賞の前に叩いておいたほうがいいかもしれない。というのは、この馬は今、レースをすればするほど競馬を覚えていっているから。

いきなり凱旋門賞を使うとなると、競馬を完全に覚えきる前にレースを迎えることとなり、思わぬ事柄に遭遇しかねない。過去の日本調教馬はこうしたことで失敗するケースが目立った。

シンザンは大レース直前に平場のオープンを必ず走った。これには本番で思わぬ失敗をしないよう、悪いところは平場のオープンで出し尽くすという故・武田文吾調教師の思惑があったからだ。

丁度凱旋門賞前には、ロンシャンでフォア賞というG2のレースがある。G2とはいっても有力どころは愛チャンピオンステークスやニエユ賞に出走する面々もおり、メンバーがグッと落ちるというのが例年のこのレースの傾向。

慎重にレース選びを行うディープインパクト陣営だから、エルコンドルパサーも勝ったことがあるフォア賞を経て凱旋門賞へ進むという青写真も描いているはず。このローテーションならば、凱旋門賞には最高潮でレースに挑めるのではないか。

ナリタセンチュリーは一昨年の京都大賞典、昨年の京都記念を制覇したときは将来のG1制覇も十分可能と目された馬。今回はリンカーンやコスモバルクが一杯になった3~4角で逆に気合をつけて競馬を進められたことを考えると、この馬が持っている潜在能力を十分発揮できたものと思われる。また、馬場が悪くなったこともこの馬には幸いしたか。

バランスオブゲームはG2は滅法強いのに、G1はからっきしダメという馬であったが、今回のように自らのペースで駆けられると最後まで粘りきる力がある。すっかり古豪の印象が強いが、衰えを感じさせないレース振りだった。

リンカーンは馬場に問題があったのか、全く見せ場なし。コスモバルクはいい意味での気合の入りがなく、疲れがあったのではないかと思われる。

コメント (4)
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ディープは圧勝、ハリケーンはまさかの敗北

2006-06-26 01:43:53 | 競馬

宝塚記念の回顧はのちほど行うとして、昨日、雨が降りしきる京都競馬場へと行ってきたのだが、他の有力どころが水を含む馬場に脚をとられている様相が伺えたにもかかわらず、ディープインパクトには全く問題なし。

3角でコスモバルクを交わすと、あとは直線半ばで一気につき抜け、菊花賞や天皇賞以上の強い競馬を見せ付けた。

軟らかい馬場はディープにとって一抹の不安もあると一部では囁かれていたが、そんな馬場状態でも、「飛んでいた」ことを考えると、ロンシャンのタフな馬場も十分こなせるのではないか、というような気もする。

一方、昨年の凱旋門賞馬・ハリケーンランは、キングジョージへの前哨戦ともいうべきサンクルー大賞に出走。

このレースに登録をしていた、コロネーションカップを制したシロッコとの「頂上対決」が期待されるも、シロッコが回避。そして、他の相手を考えると負けようがないと思われ、単勝オッズはなんと2対9という、ブックメーカー「お手上げ」の倍率しかつけようがなかったが、まさかの敗北。プライドにゴール前交わされ、2着に敗れた。

プライドに乗っていたクリストフ・ルメールであるが、サンクルー大賞では、必ずハリケーンランを倒せると考え、ハリケーンを徹底してマークして最後差しきった。ただルメールはキングジョージではハーツクライに騎乗するはずだが。

そのハーツクライだが、一気に株を上げてきそう。ただ「本番」はまだ、ハリケーンラン優勢に変わりはないようだ。

ハリケーンランに騎乗していたファロンによると、前走のタタソールズゴールドカップのときの動きとは全く違う、別の馬のようだったと後述。

http://www.sportinglife.com/racing/news/story_get.cgi?STORY_NAME=racing/06/06/25/manual_153719.html

当然、ディープとは秋にならないと対戦しないが、ハリケーン絶対優勢とは一概に言えなくなってきたかも。

もっとも、凱旋門賞ともなれば、3歳馬の動向が気になるところ。

英ダービー馬のサーパーシーは秋に備えるということで、2日行われるアイリッシュダービーには出走しない意向。

その他の登録馬は近日中に発表されるが、ま、3歳馬の本当の勝負は凱旋門賞一本ということになるんだろう。

ま、欧州でもディープインパクトやハーツクライの評価はソコソコ高いようで、とりわけハーツクライはキングジョージではハリケーン、シロッコに続く評価が与えられているようだ。

サッカーの日本代表は不本意な結果に終わってしまったが、競馬はそうはさせない?本場、欧州勢の息の根を止める体勢は整っているようだ?


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まだ決まってません

2006-06-25 00:31:57 | 競輪

先週、競艇の2007年度のSG・特別G1開催地及び開催日程が決定。

すると例年ならばその1週間後に競輪のGP・G1・G2開催地ならびに開催日程が決定するはずだが、まだ発表がない。

前々から、競輪のグレード制が形骸化しているという現状から、立候補するところがなかなかないのではないか、という話も出ていたが、この様子を見ると難航しているのは必至。

恐らく、費用がそれほどかからない全日本選抜や、日程繰りがいい共同通信社杯は立候補が殺到していると思われるが、オールスター、日本選手権といった高額レースはほとんど人気がないのでは。

かつては逆に、日本選手権といえば、開催したくてもなかなか「できない」大会だった。何度か日本選手権の開催がなかった年があったが、それは場内外警備が困難という理由から。

それが今や、カネがかかりすぎるからやりたくない、というようになっているように思われる。

そして、今や競輪は2年後のビッグレース開催地を決定しているが、その2年後という期間が実に「長い」のである。

これが右肩上がりで、開催すればするほど儲かる、というものならば一向に構わないのだが、今やG1・G2開催は毎年売り上げが下がる一方。逆にいえば「戦々恐々」の状況だ。

そもそも、G1やG2といった大会で果たして、12レースあれば12レースとも買えるような食指の動く番組と今なっているのか?

私が思うに、そうやって買えるようなレースはせいぜい1日1~2レースあるのみ。はっきりいってつかみどころがなさすぎるものばかり。ということは、当たる確率が低いってこと。

そうしたものなのに、おいそれとせっせとカネなどつぎ込んでられない。つい7~8年前ならば、4日間制G1であってもトータル280億といった売り上げがあったものだが、今やその半分。

7~8年前ならば今見たく、記念レースを毎回買える状況でなかったことも手伝ってそれだけ売れたという見方もできるんだろうが、仮に記念レースが昔見たくなかなか買えないようになっていたとしても、売り上げは今とほとんど変わらなくなっているんではなかろうか。

とにかく、今のG1戦は注意して買うレースを決めておかないと、スカ連発でスッカラカンになりかねないのである。

そう考えるとまだ、G3やF1あたりのほうが「買いやすい」面も伺え、余計にG1やG2には寄り付かなくなる。

ま、本音をいえばG2を全廃ないし大幅に削減し、G1も場合によっては減らしたほうがいいわけで、とどのつまりは開催を減らしたほうがいいわけだが、これまではほとんど「すんなり」決まっていたものがなかなか決まらないとなると、気になるものだね。

果たして、来週あたりで決まるのか?

コメント (2)
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日仏のトップホースが前哨戦登場

2006-06-25 00:21:21 | 競馬

25日の宝塚記念にディープインパクトが登場。

「五冠馬」をかけての一戦となるが、このレースのあと、いよいよ凱旋門賞ということになる。

ところでシンザンも65年の宝塚記念を勝っており、本来ならば「六冠馬」となるはずが、当時、宝塚記念は8大競走の中に入っていなかったということもあって宝塚記念は「冠」から除外されている。

一方、当時関西の場内実況を担当していた長岡一也氏は、シンザンが勝った宝塚記念の実況も担当していたが、その際、

「シンザンにまた新たなタイトルが生まれました。」

と言ったんだとか。

というわけで、ディープインパクトが宝塚記念を勝った際には、五冠馬ということになるんだろうが、一方で、ならばシンザンもこの際、「追認」して六冠馬としようとなるのか?

ま、過去の三冠馬経験馬で宝塚記念も勝った経験があるのはシンザンだけ。41年ぶりの三冠馬経験馬の宝塚記念制覇なるかも注目されるところか。ま、その公算はきわめて高い。

もっとも、ディープインパクトについては宝塚記念よりもやはり、凱旋門賞ということになろう。

凱旋門賞よりも前に、欧州では来月29日にキングジョージが行われるが、おそらく大本命を背負うことになるであろう、ハリケーンランが25日、サンクルーで行われるサンクルー大賞に出走する。

前走のタタソールズゴールドカップではわずか3頭立てのレースとなり、余裕のレース運びで圧勝したが、今回も頭数は6頭出走するとはいえ、同厩舎の馬が2頭出ていることもあって実質は4頭立て。

また、これといった強敵もおらず、ここも順当に勝つ公算が強い。

ひょっとするとこのまま順調に両馬とも凱旋門賞を目指すとなれば、9月に行われるフォア賞での対決も見られるかもしれない。

もっとも、キングジョージにはハーツクライが出走予定。

もしハーツクライが頑張るようなことになれば、ディープインパクトに勝つチャンスも十分出てこよう。

この他、キングジョージにはウイジャボードやイエーツ、さらに3歳馬参戦の可能性もあるが、ハリケーンラン中心は変わるまい。

となると、同日行われる「前哨戦」はお互い負けられないが、内容も問われることは間違いなく、10月1日行われる凱旋門賞で雌雄を決する対決にもっていってもらいたいものだね。


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大量落車WEEKLY Vol.20

2006-06-24 00:43:43 | 競輪

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、大量落車!♪

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!

●6月16日

佐世保7レース

ダブル失格。

http://www.keirin.city.sasebo.nagasaki.jp/movie/200606/sasebo16r07.wmv

●6月17日

川崎10レース

4名落車(内2名失格)、1名車体故障。

映像は6月17日第10レースのところを参照。

http://www.kawasakikeirin.com/02kaisai/03live.html

立川9レース

1名失格、3名落車。

http://www.tachikawakeirin.jp/movie/medialab/meta/digest/06061709_512k.asx

●6月18日

小倉5レース

1名失格、3名落車。

http://www.kokurakeirin.com/live_ondemand/meta/kokura20060618-05_509K.asx

●6月19日

一宮1レース

1名失格、3名落車。動画なし。

今週は以上。

しかしながら、20日以降は落車そのものも少ない状況が続いており、漸く今年年初から続く、「大量落車ブーム」も下火の状況を迎えようとしている。

いよいよ当コーナーも休刊の週がやってくるのか?

しかし、気を許すとまた・・・

♪毎日どこかで大量落車、毎日どこかで、大量落車!♪


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敗因を考える

2006-06-23 12:03:48 | スポーツ

予選落ち(昔ならばこういう言い方をされた。今なら、「グループリーグ敗退」となるが、この言葉のほうがズシーンと響く)した日本。だが、ブラジルはともかく、他の2チームに対して勝機はなかったのか?

まず、小野の出番がほとんどなかったのはどうしてなのか?

出番といえば、中途半端に替えられたオーストラリア戦のみ。だが、欧州でプレーしている選手からしてみれば、フェイエノールト時代の小野の活躍ぶりを脅威に感じていたはず。

オランダのリーグは相対的に層が薄いが、フェイエノールトといえば、アヤックス、PSVと並び称されるチームであり、欧州でも伝統を誇る名門チーム。欧州のサッカー関係者も、オランダのこの3チームには今でも一目置いている。そこで小野は主力選手として活躍していたわけだから、どうして小野が出ないのか?と不思議がった人は多かったはずだ。

稲本も前回のワールドカップの活躍ぶりを考えたら、福西よりも格が上と見るのが妥当なはず。はっきりいえば、MFはこの2人を生かすことができなかったのが敗因といえるかも。

逆にFWの高原、柳沢は確かに欧州でのプレー経験があるとはいえ、はっきりいえば、2人ともまったく評価されていなかった。

2人に共通していえることは、現地では、「チャンス壊し」と揶揄されていたこと。

したがってこの2人がコンビを組むとなれば、まず、点は取れないと欧州サッカーを知る人間ならば誰しもが思っていたのではないか。案の定、2人は今大会、無得点。

中田ヒデも欧州ではすっかり、「過去の選手」と位置づけられていたし、となれば日本で本当に「怖い」と感じさせるのは中村俊輔だけだったということになる。

ブラジル戦になって漸く玉田と巻のツートップとしたが、今思うと大黒も含めて、FWはこの3人を中心に回したほうがよかったのは明白。

前回のワールドカップの日本のメンバーはまだ年齢が若い選手が多く、このドイツ大会こそが本当の意味で「勝負」となるべき大会であったはず。事実、日本はドイツ大会へ向けての4年間は、アジアではほとんど余裕で戦える体勢を常に整えていたし、とにかく、ワールドカップだけを考えておけばいい状況にあった。

ところが、確かにタレントは揃っていたはずの日本だが、核となるべき選手がいなかった。

とりわけFWは、他国はほとんど固定させている。逆に言えば、FWが固定していないところは得点力不足に悩んでいる。

日本がまさしくそうであり、一時は高原・柳沢で固定させた頃もあったが、代わりに入った選手のほうが逆に点を奪うケースが少なくなかった。また、久保が復帰すると久保のワントップとしたケースもあったが、はっきりいってこれも最終的には機能しなくなった。

ということは、点が取れない久保を代表から外したことや、高原・柳沢のコンビも機能を果たせていないことをジーコ監督はワールドカップ日本代表選手発表の際に感じていたはず。

だから点を奪いにいく姿勢で評価が高かった巻を入れたのではなかったか。

ところが、本来ならばスーパーサブ的な存在としても有用であるはずの巻なのに、出番はブラジル戦のみ。また、大黒や玉田にしても中途半端な扱われ方しかされず、要は決定力不足が深刻な日本の中でも「点を取れる」選手にもかかわらず、出番がなかったことになる。逆に相手は「ほくそえんでいた」はず。

また、日本の生命線であったショートパスのミスが多く、加えてDFの宮本と中澤は空中戦においてほとんど相手にシュートチャンスを与えていた。

つまり、戦前懸念されていたことが本大会ですべて露呈し、負けるべくして負けた印象が強い。

しかも次の南アフリカ大会をにらむとなると、今回のメンバーの大半は年齢的なこともあって変わらざるを得なくなる。中田ヒデも今大会をもって代表選手を引退しようという意思が戦前からあったそうだし。

ということは、このドイツ大会後の日本のメンバーは大幅に今回から変えざるを得なくなり、ということは今からチーム作りに着手しないと次回大会の地域予選突破さえおぼつかなくなる。

つまり、2002年大会後とは全く違うチーム環境ということになる。

ここでいち早く今大会の反省を踏まえたチーム作りができれば、日本は次回大会でこそ旋風を巻き起こせるかもしれない。しかしそれが遅れると地域予選さえも突破できないことを懸念しておいたほうがいい。


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終わりました

2006-06-23 05:59:59 | スポーツ

前半の25分から見たが、そのときは0-0だった。

だが、稲本が左サイドの三都主へ回し、グランダーパスから玉田がドンピシャ先制したときは流れがよかったんだが。

ロナウドに決められたらダメだろ。

ロナウドの1点目は、これまでボールを持つだけだったロナウジーニョに右サイドにボールを回されたことが要因。

絶不調のエースは1点でも決めると勢いづくんだって。結局ロナウドはもう1点取った(これでロナウドは通算14点目となり、ゲルト・ミュラーに並ぶ)。

しかも後半10分すぎからは日本はまったく攻め手なし。惨敗だ。

1分2敗。F組最下位で終戦。

日本はこれでドイツ大会終焉。


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仇敵、岸和田がまさか・・・

2006-06-22 03:53:30 | 競艇

いよいよ、来月より始まる住之江シティーナイターであるが、その期間中、岸和田競輪が同時開催する際に、なんと岸和田競輪全レース終了後、住之江競艇場まで無料バスを出すのだという。

実を言うと、岸和田は関西の競輪ファンならばご承知かと思うが、日本橋のワシントンホテル近くに場外を開設する。したがってそのための「布石」ではないかと思われているのだが、岸和田競輪側は、

「そうではない。もしそうならば、日本橋の場外まで直行バスを出す。そうではなくて、住之江周辺のファンが岸和田競輪に昼間来てもらい、夜は住之江で楽しんでもらう。もし住之江にいかずとも、帰りは無料バスという交通手段として客は使える。」

ま、当然、「眉唾物」と考えておいたほうがいいが。

一方で、岸和田側にすれば、競艇のメッカ・住之江の客層は何とかほしいところ。そのためのサービスとなれば、岸和田競輪側の「商売上手」さも伺えるわけだが・・・

しかしながら、今でもそうだが、競輪と競艇って実に「仲が悪い」。うまくやれているのはびわこだけ。どうして仲が悪いかといえば、競艇のスタート時はとにかく、競輪に「やられっぱなし」だったから。

大阪も元はそうだった。大阪狭山競艇場は開場わずか2年で廃止に追い込まれたが、客のほとんどは競輪に行っていたし、狭山は交通の便も悪かった。また、夏場は干上がってレースの中止も頻発したんだとか。これでは客は寄ってこない。

しかし競輪で度重なる騒擾事件が頻発。それにより世論が競輪廃止論を振りかざす中、大阪府営だった住之江競輪場を当時の大阪府知事は「廃止」を宣言。すると、競輪がなくなるんだったら競艇をやらせてもらえないか、とやってきたのがドン・笹川であり、56年、住之江競艇場がオープンした。

しかしながら暫くは競輪も開催していたから、競艇は競輪にまったく歯が立たなかった。しかし競艇が競輪よりも最終レース時刻を遅らせるなどした結果徐々に競輪の客も拾えるようになり、さらに大阪市が運営していた大阪中央競輪場が廃止されたことを契機に住之江競輪場も同調して廃止(実際には休止らしいが)することになった。そしてついに住之江の地は、「競艇場の代名詞」となり、今日に至っている。

その後、スポーツニッポンが競艇に力を入れだしたことや、競輪の施設面、体質面に嫌気が差した客が競輪から競艇に「転向」するようになり、昭和40年代半ばには関西では競艇のほうが競輪の人気を上回るようになった。

しかしながら、競艇が競輪の人気を上回るにはかなりの時間を要したともいえる。したがって、

「打倒!競輪!」

が今でも競艇の合言葉みたくなっているし、競輪もまた、競艇には相容れない形で推移してきた。

しかしながら、ついに、競輪側から競艇に「歩み寄り」とも取れるような動きに転じてきたのである。

問題は競艇のほう。

確かに岸和田が無料バスを出してきたからといって、はっきりいって、岸和田のレースがすべて終わった後に住之江へと向かうわけだから、そうした岸和田の客が住之江のレースを打てるのはせいぜい後半のレースだけ。

逆に前述したように、住之江の客に岸和田に来てもらいたい、という意味合いがあるから、岸和田が必然的に「儲かる」ようになっているのではないか。つまり、本来ならば住之江がやらねばならないはずのこうしたサービスを、岸和田に先んじられてしまっていると考えざるを得ないわけである。

昔だったら、はたまた、競輪を目の敵にしていた競艇ならば、先んじて競輪から客を奪い取りに行った「はず」。

ま、日刊の「競艇マンダラ」というコラムでは、垣根を越えた岸和田市に拍手なんて書いてあるが、実際の思惑は違うところにあるんではないか。

しかしながら、岸和田側も推測される、「邪悪な考え」でなければ確かに画期的な試みである。

ま、私は岸和田は行こうとも思わないし、競艇はしばらく「休む」んで、取り立てて関係ない話だが・・・


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