もかつてあった姫路競馬場。
3年半ぶりに姫路へ。
ではなぜ姫路へ行ってきたのかというと、やはり、9月が誕生月ということもあり、ポイントカードのポイントがその月だけ10ポイント多くつくからであり、また、園田の開催が9月は1回もないことから姫路へ行った。ところが。
姫路はなんと、ポイントカードのリーダーライター機が「ない」というではないか。
「何!」
そこで、姫路にはそれがないにもかかわらず、9月は園田の開催が1日もない以上、一体どういうことだ?と案内所で訊いてみたところ。
「確かにそれでは不公平となるので、10月アタマの園田開催で余分につけます。」
とのこと。そしたらまた来週行かねばならなくなったのか。
しかしながら、姫路だと園田よりも交通費だけで4倍もかかるし、おまけにリーダーライター機もないとなるとはっきりいって、全く行く意味のない競馬場だな。とある方が今でもよく仰せだが、これでは、
「姫路は廃止や!」
となってもおかしくないのでは?
そして指定席。
園田と同じく2000円なんだけど、これも変わっているというか・・・
普通、指定席というと座る席を自分で決める(中央競馬以外だとそうできる)のが普通なんだが、姫路はそれをはじめからやる必要なし。つまり、5階にある「指定フロアゾーン」にただ入れるだけの話。それで2000円って、
「エーッ!」
だな。
姫路はつまり、京都競馬場の「ビッグスワン」みたく、基本的には「室内」にいて、「ナマの競馬」を見たかったら吹きざらしのスタンドへ、というようになっている。もっとも、ビッグスワンも座る席は決まっているが、姫路の「指定フロアゾーン」にはそれもなし。
というわけで、その代わり、1テーブルに4人が座れるイスがあるという形の、一応「ラウンジ形式」になっているものがズラッと並んでいるというスタイル。指定席といえば、決められた席に座ってという「常識」が姫路には「ない」。でも。
もともと姫路も、以前はちゃんと席が決められていた。
というのは、パドック隣に、今は廃墟と化した「指定席専用売り場」があり、また吹きざらしの「元指定席スタンド」には、ちゃんと番号が打ってある。ちなみに1テーブル4人がけ。今ではそのような形にしているところはない(というか、荒尾競馬場ぐらいだったか今では)。
そこで衝撃の事実が。
かつて姫路は5階指定席が席数総数300で2000円。階下4階の指定席が席数総数800もあり1000円。つまり、姫路には園田を大きく上回る、1100もの指定席が昔はあったということ。園田でさえ、400しかない。
ちょっと待てぃ!
そもそも姫路の1日の入場者数は、今では1500人行くか行かないかというところなのに、1100も指定席を設ける必要が果たしてあるのか、ということにもなるわな。1500人ぐらいしか入らなければ、指定席はせいぜい100あればいいところ。いやひょっとすると、ホッカイドウ競馬やばんえい競馬みたく、指定席なしで「十分」。
というわけで、4階の800あった指定席は今や閉鎖されており、馬主のラウンジ席となっているだけの模様。一般客は5階だけしか入れず、さらに上述の通りのごとし。
ま、指定席のスタンプカードは姫路でもやってたんで、それはつけてもらった。というわけで、ついにこれでスタンプは全て溜まり、次行くときは指定席料2000円は「タダ」ってこと。
あっ、それと予想屋はあの「大黒社」(「みてみい」の笠松・名古屋の大師匠とは違う、本家本元)しかおらず、というわけで、大黒社も独占販売できることから明らかに姫路では「殿様商売」?園田では、
「じゃ、これもっていって」
となる飴も、姫路では「なし」。また姫路は客が少ないから、大黒社の口上が遠くからでもよく聞こえてしまう。
ところで、本家本元ではない、名前を「パクった」???大師匠に、
「エーッ?また7万シュー取ったのか!」
と祝福の電話をかけたところ、
「ええそうやねん」
と大師匠は答え、
「あっ、ちょっともうパドックいかんと行かんから」
ということで電話を切った。するとその1時間後、今度は大師匠から電話が。
「あっ、姫路でも名古屋の最終売るんやったな。名古屋は8のアタマで断然。紐も堅い。それとな、逆に名古屋で姫路のプリンセスカップ売るんで、大黒社のねらい目教えてぇよ。」
と逆に本家の予想を訊いてきたというわけ。
「何や!やっぱりあの人は自分が見てない馬は本命にせんな。ワシは5番の福山の7連勝馬から行っているんやけど。」
さていつもの通り、大黒社予想をもとに馬券を買ってみることに。早くも1レースで驚愕の予想が。
なんとキンキの本命、対抗を外しての狙い。ま、面白いんでやってみたんだが。
大黒社の本命の8番は来たんだが、アタマはキンキ本命の7番。スカか・・・
あと荒れそうなところというと6レースぐらいしかなかったんでそれを買うことに。というのも、これも大黒社は11番だったかを本命にしていたから。しかし。
この日絶好調の木村健の乗っている4番をズバッと切っていた。ちょっと待てよ。木村は抑えておいたほうがいい、と思って、大黒社のねらい目に買い足しの格好となったが、やはり木村が、
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
それもアタマで。
でも。
木村が来ても他もいろいろ買ってたから損もええところやないか!
ということで、面白くないのでこれでもうやめた!
さてこの日のメインは姫路プリンセスカップ。5番の福山のサニーエクスプレスが目下7戦全勝中。アラブだけの純潔主義を長年貫いてきた福山だが、ほとんどサラ元年といってもいい今年、いきなり大物が現れたということで、福山からやってきたと思われる客も少なくなかった。
レースはそのサニーエクスプレスが逃げ、断然1番人気のホクザンパラダイスと、笠松のウェイクアビリティの3頭がほとんど差のない形で前を行く展開。3~4角でウェイクが後退。サニーとホクザンの一騎打ちムードとなったが、直線に入っても、終始ホクザンにぴたっとマークされていたサニーの逃げ脚は衰えず、何とかホクザンがG前寸前で突き放したが、サニーも全勝記録は途絶えたとはいえ、なかなかに強い競馬をみせた。というわけで、それを見てもう帰ることに。えっ?名古屋?やるかい!
と思ったら、その名古屋のレースは大師匠のいうとおりの結果となった。
「何や!せっかく教えたったのに買ってないんか!大師匠の言うことは素直に聞く姿勢を持たんとアカンやろ!」
と今度笠松にでも行ったときにまたぞろ言われそうだな。