公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

ジェントルマンスポーツ

2006-05-12 16:59:23 | スポーツ

伝統を誇る男子プロゴルフ大会、「日本プロゴルフ選手権」でこんな大椿事が。

スポニチアネックスより

日本プロ選手権第1日は11日、岐阜県谷汲CC(7003ヤード、パー72)で行われ、同組の3人の競技者が、そろって失格となる前代未聞のハプニングがあった。尾崎直道(49)と米ツアーから今大会のために帰国した丸山大輔(35)、深堀圭一郎(37)は球の拾い上げとリプレースに関する特別規則(ローカルルール)を誤解してプレー。違反による罰打を加えなかったため、過少申告で失格の憂き目にあった。プロ7年目の中田範彦(28)が6アンダーの66で単独首位に立った。

 まさに天国から地獄だ。7アンダーと好スタートを切った尾崎直は「スルーザグリーンで1クラブ(以内なら動かしてもいい)という選手を救ってくれるルールで良かったよ」と笑顔で振り返った。しかしその10分後に悪夢が待っていた。

 前日からの雨でこの日はコースが軟らかくなりボールに泥が付きやすくなっていた。競技委員会では、スタート前に急きょ球を拾い上げてふき、元の位置に戻してプレーを続けさせる「クリーニングボール」というローカルルールを認めた。しかし、国内ツアーでは球を拾える場合はほとんどが、1クラブの長さの範囲内にボールを動かせる「プリファードライ」が適用される。今回は日本プロゴルフ協会主催の特別な試合だったことから普段と違った。そのため尾崎直と同伴競技者の丸山大、深堀は勘違いしてしまったようだ。

 会見後、ルールを誤用していたことを知らされた尾崎直ら3人は競技委員にボールを元の位置に戻さなかったことを申告。スコアを提出した後だったためゴルフ規則20―1「球の拾い上げとマーク」の違反で2打罰を加えなかったとして過少申告で失格となった。

 競技委員会では急きょ決めたローカルルールを周知徹底させるためスタートホールの1、10番のテント内に書面を掲示。さらに競技委員が口頭で重ねて説明した。山村博トーナメントディレクターは「どこでワンクラブの話が出てきたのか…。勘違いしない限りこういうことはないと思うのですが」と首をひねった。

 7アンダーなら単独首位だった尾崎直は「いいスコアになるわけだ。恥ずかしいね」とぼう然。18日が50歳の誕生日で、これが40代最後のトーナメントだったが忘れられない試合となった。

 ≪帰国丸山大もガックリ≫暫定トップから失格になった尾崎直以上にショックを受けたのが丸山大だ。今季、本格参戦している米ツアーを回避して、今大会のために帰国。ルールを誤用しての69に「おれ、何しに来たんだろ」とガックリ。ただ確認不足から生じた失格だけに「スタートから、ワンクラブと思っていたから疑いもしなかった。自分が悪いですね」と反省しきりだった。


尾崎直道、丸山大輔ははっきりと、

「自分のミスだ。」

と認めている。

しかし、深堀圭一郎だけは、今日の日刊スポーツに書いていたが、

「特別規則の説明はなかった。」

と不満を示したという。

ところがその深堀の話に対し、山村トーナメントディレクターは、

「紙に貼っていたし、口頭ででも説明を行った。」

と反論。ま、深堀は一体、何を聞いていたんだろうね?ということになるんじゃないか?

しかしゴルフというスポーツは実にルールに厳しい。いや、ルール以前のマナーについても、本来はものすごく厳しい。

特にスコアの過少申告という点について、度々失格となる選手が現れている。あの、青木功でさえ、過少申告により失格となったことも。ただ今回のような同じ組で回った3人がそろって失格というのは極めて珍しい。

しかしながら、これが本来のスポーツのあり方なのかもしれないよ。

対して、日本生まれの「何とか競技」って、今や、やる側の選手がルールを完全に理解していないまま走っているばかりか、ルール改正となるや、

「こんなルールでは走れない。」

と文句をいい、競技規則第何条につき失格と判定する、というお触書があるにもかかわらず、

「どこが失格なのか?」

と審判に噛み付く場合があるという。

また、それに輪をかけて取り巻き連中が、

「何とか選手の失格は可愛そう。」

「審判はもっとよく見てみろよ!」

と文句を言う。何を考えているのか?審判は判定を下す前に何十回とビデオで失格対象シーンを巻き戻してみているのが分からないのか?

いや、それだけだったらいい。

「ファンのために関係のないところで失格にとるなんて、明らかにファン無視だ。」

というケースもあるし、場合によっては自分で勝手にルールを作って、

「判定は誤審だ!」

というケースまである。

果たして、そんなことで競技スポーツが成り立つものなのだろうか。

また、「ファンのために」って何のためなのか?ファンがインチキプレーを見逃してくれたおかげで大もうけしたからって、素直に喜ぶもんなんか?

ゴルフだったら、そんな文句をいう人間は即刻プレーヤーからも「退場」なんだろ。

そう考えると、「何とか競技」の行く末を本当に案じるね。


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大量落車WEEKLY Vol.14

2006-05-12 00:01:03 | 競輪

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、大量落車!♪

プロの「恥すべき」プレーであるとともに、客が買った車券が事実上紙くず同然と化しながらも、なぜか現在、競輪関係者のみならず、競輪マスコミ(無論、あのT社長の日記にも)においてもほとんどいまだ取り上げられる気配がなく、タブー視されている感のある競輪大量落車。

しかし、タブーなんてとんでもない。またタブー視したところで一向に大量落車が減る気配など「ない」。

大量落車は本当に恥すべきプレーであり、撲滅の方向へと導くのが当たり前。

にもかかわらず、今週は大垣記念決勝も含めて大量落車の雨あられ。

「何を考えているんでしょう!」

前置きが長くなったが、今週の大量落車は予想通り、「盛りだくさん」でした。


5月6日

青森10レース。

5名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=12&KBI=20060506&RNO=10

動画はこちら。ただしダイジェスト映像が始まる前に既に落車していました。

mms://aomori.hyper-nets.com/aomori_digest/06050610.wmv

前橋1レース。

5名落車。内1名失格。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=22&KBI=20060506&RNO=01

動画はこちら。

mms://maebashi.hyper-nets.com/maebashi_digest/06050601.wmv

5月7日

広島1レース。

1名失格、3名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=62&KBI=20060507&RNO=01

動画はこちら。

mms://202.210.162.25/hiroshima/060506_060508/06050701.wmv

青森9レース。

4名落車。内1名失格。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=12&KBI=20060507&RNO=09

動画はこちら。

mms://aomori.hyper-nets.com/aomori_digest/06050709.wmv

5月8日

前橋1レース。

1名失格、3名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=22&KBI=20060508&RNO=01

動画はこちら。

mms://maebashi.hyper-nets.com/maebashi_digest/06050801.wmv

静岡7レース

2名落車、2名事故入。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=38&KBI=20060508&RNO=07

動画はこちらから。

http://www.shizuoka38.jp/imc_38/real/20060508/38_zikkyo_07.html?page=0.3750136306110278

5月9日

大垣記念決勝。

1名失格、3名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=44&KBI=20060509&RNO=11

動画はこちら。

mms://wm6.digi-c.com/kishiwada/h060509_11.wmv

5月10日

名古屋7レース。

4名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=42&KBI=20060510&RNO=07

動画はこちら。

http://meta.hitpops.jp/nagoya/C_BB/c01d07r.asx


工藤元司郎さんのコラムで、なかなか鋭い指摘をしながらも、

「今は落車が多くなるのは仕方ない」

と述べているが、仕方ないでは困るんだよ。

http://www.keirin.go.jp/land/pages/column/2006/me/me_356.html

例えば、競輪よりもはるかに客の数も多ければ、売り上げもダントツに多い中央競馬において、5頭も6頭も今や大量落馬レースが発生するケースなど頻繁にあるか?昔は結構少なくなかったけど。

しかも、地方競馬においても今や大量落馬はほとんど見られない。

競輪と競馬では競技の特性が違うといわれれば確かに違う部分はあれど、競馬の場合は馬が途中で脚を骨折したとかいった、「不可抗力」が原因で大量落馬が発生する場合もある。

にもかかわらず、競馬だったらそんな大量落馬事故は今や「事件」だよな。

競艇にしたってオートレースにしたって、競輪ほど大量転覆や大量落車レースになることはほとんどない。

まず完走して、その上で着順の優劣をつけるのは当たり前。その当たり前のことができていない以上、

「落車が多いことはある程度仕方ない」

とは言語道断。そんな甘ったれな意識の選手連中にカネを投じるほど客の意識は甘くないよ。

しかし、またぞろ、大量落車は今後も毎週相当数発生することだろう。

♪今日もやっぱり大量落車、今日もやっぱり、大量落車!♪


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