中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

君の名は

2017-01-03 21:19:16 | 映画・ドラマ
 正月。昼間から飲むと、夜に時間を持て余したりする。

 テレビを見て時間を過ごすのが好きではないので、こういう時は映画に出かけます。ここ数年、年末年始の夜は案外、映画館にいる日があります。


 ということで、今回は「君の名は」。アニメですが、これほど話題になっているなら観ておくかと。


 「君の名は」と言えば、大昔のドラマです。内容を要約すると、惹かれ合う二人が、バカバカしいほどの「すれ違い」をおこし、とにかく会えない。以上。

 「母をたずねて三千里」と同じく、携帯電話やメールがある現代では通用しない物語です。

 
 ストーリーは違うようですが、現代でこれだけウケるというのは、どういう内容になっているのか興味があります。

 
 正月のレイトショーなど、私ぐらいしかいないと思っていましたが違うようです。話題になってからだいぶ時間が経っていますが、映画館はかなりの混みよう。2回観る人も多いらしい。とにかく人気がある作品のようです。


 結論から言うと、やはりテーマは「すれ違い」。しかしこのIT時代にどうやってすれ違うか。…答えはSF。時空を超えた「入れ替わり」によって、見ず知らずの若い男女が、お互いの存在に気付き惹かれ合うも逢うことができない。ついにはタイムスリップするも…。

 爽やかで気持ちの良い青春映画ではありますが、「転校生」と「時をかける少女」を足して、高校生が世界を救った風味で割った感じ。懐かしい気もしますが、ウケるものは、どう焼き直してもウケるということなのかもしれません。

 「大切な人の記憶が喪われてしまう」というのも、昔から多くの作品にある話ですが、普遍的な「切なさ」が共感を呼ぶのです。


 やや「子供向け」だったかという不満は残るものの、新年早々「R指定」もどうかと思うので、このぐらいの「パステル調」で良しとしておきましょう。

 時間の流れも人の縁も、「組みひも」のようなもの。

 私たちもこの一年、ひとつひとつの縁と時間を大切に、過ごすことにしましょう。
コメント (2)
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