中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

楯野川「源流」(2013)

2013-09-10 23:12:15 | お酒の話し(山形県)
 「芸術の秋」も良いのですが、それはひとまず置いといて、秋を楽しみましょう。

 ということで、と言うまでもなく、秋の酒。我らが楯野川の〈源流〉「冷やおろし」です。これが出ると「もう秋か・・・」と実感します。同時に「また一年が過ぎたのか」と。


 こうして毎年かかさず飲んでいます「源流」ですが、このたびリニューアル。ラベルも変わって、秋らしい暖色です。

 味の方も・・・半年ほど寝かせた分、コクが出ています。透明感の中にも、深みが感じられる。「サラッと」から「しっとり」へ。そして、去年までの「源流」と比べると、まろやかさが増した感じがします。


 もうずいぶん昔になってしまいましたが、ウィスキーのCMで「時は流れない。それは積み重なる・・・」というのがありました。ショーン・コネリーでしたか、渋い俳優さんが琥珀色のグラスを傾けて、重厚な表情で味わう。あれは良いCMでした。

 熟成した酒を熟男(「熟女」という言葉はありますが、男性の場合は何というのでしょう?)が、じっくりと味わう。・・・これが、たまらなくカッコいい。私が大学生になるかならないかの頃でしたが、本当に憧れました。あのせいで若い頃、ウィスキーばかり飲んでいたのかも知れません。背伸びしたい年頃だったんです。

 
 今は、地に足がついた「日本のおやじ」として時を積み重ねるべく、今年も「冷やおろし」を傾けることにいたします。旨いからといって、デレッとした表情にならないよう注意が必要です。
コメント (2)
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