中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

食事の音楽

2012-10-05 19:33:08 | 山形弦楽四重奏団
 二日間にわたる山形Qの大江町でのスクールコンサートも、無事に終わりました。両日とも午後から山響のリハーサルがあったために早朝。さすがに少々疲れました。

 今日の低学年も、ずいぶんと熱心に集中して聴いてくれました。さすが良い子がそろっています。


 感心したのは音楽の先生の頑張りです。事前に、ハイドンの「作品33ー5」を弾きますということを伝えてありました。しかし、「子供には難しすぎる」と感じたらしく(本当はそうでもないと思うのですが)、今日までの2週間、「お昼の校内放送」でこの曲を流し続けたそうです。

 その甲斐もあったのかも知れません。低学年も高学年も飽きずに聴いてくれました。まあ、感性の豊かな子たちですから、目の前でおじさんたちが一生懸命に楽器を弾いていれば、それだけで静かに聴いてくれたとは思いますけど。


 ・・・それにしても、お昼の校内放送といえば、給食の時間ですよね。食欲が減退するような選曲をしなくて本当に良かった。ハイドンなら、もともと貴族の食事などの為に書かれたものでもありますから、消化にも良いでしょう。これがベートーヴェンの「大フーガ」だったら何かこぼしそうだし、バルトークだったら味がわからなくなりそうだし、グラスの「ミシマ」だったら気分が悪くなりそうです。スクールコンサートの選曲は気をつけなくてはいけませんね。

 とにかく、我々にとっても、この二日間はよい体験になりました。感謝。
コメント
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