中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

心ひとつ

2009-08-31 20:48:05 | 雑記
 今日は山響でスクールコンサートがあるはずだったのですが、その学校で新型インフルエンザが流行ってしまったということで、中止。

 「わーい、休みだ!何して遊ぼうかな…」
という気にはなれません。子供がいますからね…。家にもいつ来るか、いつ来るかという感じで。「風邪予防」のためのうがいなど、生まれてから一度もしたことがありませんでしたが、さすがに最近は帰宅するとまず「手洗い・うがい」です。自分独りなら「うがいするひまあったら早く熱燗飲もうっと」ですむんですが。

 これだけ科学や医学が発達してるのに、伝染病におびえるとは…。しかも最近は洪水なんかの自然災害も多いし、地震もあるし。疫病や飢饉に苦しんでいた昔とあまり変わってないような気もします。飢饉はないけど、不景気やら金融危機やら年金問題やらいろいろありますからね。


 「すべて、世の中ありにくく、我が身とすみかとの、はかなく、あだなるさま、またかくのごとし。いはんや、所により、身のほどにしたがひつつ、心を悩ますことは、あげてかぞふべからず。」 (鴨長明 「方丈記」より)

 (だいたい、この世を生きていくことじたい、なかなかたいへんなことなのだ。人間である自分自身と住みかとが命短くて頼りないさまもまた、これまで述べてきた災害の例からもわかるとおりだ。自分一人でさえそうなのだから、まして、人それぞれに、住んでいる環境や身分・立場に応じて生まれてくる苦労の種は、いちいち数えあげたらきりがないほどに多い。)

 …たしかに。平安時代も今とそう変わらない。悩みや不安は尽きないものなんですね。じゃあどうするか?同じく方丈記より。

 「それ、三界は、ただ心ひとつなり。」
(仏教で「三界」と呼ばれる人間の世界は、ただ心の持ち方しだいで、どのようにも変わるのだ。)

 とにかく「心を安らかに保つこと」。それがなければどんな財宝に囲まれていても何の意味も無い、と書いてあります。そうかも知れません。実際、不安で神経質になると、免疫力もダウンすると言いますからね。どうせ「新型」にかかるのが避けられないなら、気分良くかかった方がマシか。


 …じゃあ、やっぱりとりあえず熱燗かな。だいぶ秋めいてきたことだし。
コメント
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