うさぎの日記

毎日とはいかないけど・・・ぼちぼちと。

後ろ手

2006-05-25 | Weblog
着付けを習うようになって、
いかに普段、手を後ろに回して何かをする・・・ということがないか、
ということに気がつきました。
洋服というものは、そういった意味で、
楽に身につけられるように、うまくできてますね。
ま、背中のファスナーがちょっと大変かもしれませんが、
それでも、着物を着るということに、比べたら!
さらに、着物は、いろいろな箇所を自分で調節しながら、
身につけていきます。
襟だって、ちょっと後ろに引いて、ぬくっていうのでしょうか?
そして、前を合わせて、裾の長さを調節。
お端折をきれいに始末して、帯。
帯は、後ろ手で、探りながら、調節しながら。
力もいりますし・・・・・。
今はまだ、息が切れる様な思いで、着物を着ていきます。
着終わると、大きくため息!
だから、だんだん、洋服に、その地位を取って代わられたのは、
仕方がなかったのかなぁとも思います。
人間、楽な方へ、流れていきますものね。
でも、そうやって、毎日養っていた感覚、
毎日使っていた筋肉、が、失われていくのは、もったいない気がします。
後ろに手をやって、見えないところを探って調節して、
・・・・・やってみると、使ってなかった頭の中、
使ってなかった筋肉が、ぎしぎしと音を立てながら、動き始めたような、
そんな気がしています。
楽に、便利になることで、失っていくものがある。
それは、本当に失ってしまっていいものなのか?
ふと、そんなことを考えました。