教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

<こまち光と影>実現へ広がる温度差

2017年03月19日 21時05分10秒 | 社会・経済
 13:24

<こまち光と影>実現へ広がる温度差

在来線を走る「こまち」。踏切などがあるため、速度アップには限界がある=大仙市神宮寺のJR奥羽線

(河北新報)

 秋田新幹線が22日、開業20周年を迎える。「こまち」の愛称で親しまれる列車は延べ約4400万人の乗客を運び、秋田県の交流人口の増加に貢献してきた。半面、集客効果は沿線にとどまり、県内の地域間格差は広がった。北海道、北陸など新幹線の相次ぐ開業で激しい競争にさらされる中、「はたち」になったこまちと地域の課題を探る。(秋田総局・藤沢和久)

◎秋田新幹線20年(下)フル規格の幻想

 「北海道新幹線効果で、函館には東北全体より多いインバウンド(訪日外国人旅行者)が訪れるようになった。(秋田や山形は)黙っていると置いていかれる」。2月に山形市であった奥羽・羽越新幹線の早期実現を求めるシンポジウムで、秋田県の佐竹敬久知事は危機感をあらわにした。

<唯一3時間超>
 JR東京駅と東北、北海道新幹線主要駅との距離、時間は表の通り。秋田は東北6県で唯一、3時間を超える。4時間近い列車もあり、新函館北斗までの最速4時間2分と大差ない。
 秋田新幹線「こまち」の盛岡−秋田間は新幹線が走れるように線路の幅を広げた在来線で、専用線を走る「フル規格」の新幹線に比べて線路の曲線が多く、勾配も急だ。最高時速が130キロのため、同区間の所要時間は開業前の特急に比べて約10分の短縮にとどまる。この20年でほとんど変わっておらず、抜本的な改善を望む声は根強い。
 県は、フル規格の奥羽・羽越新幹線が実現した場合、東京−秋田間は2時間半〜3時間になると試算する。次なる整備路線を巡る誘致合戦が全国で活発化する中、山形県などと連携して建設を目指す。

<同盟会は休止>
 だが、奥羽・羽越新幹線の実現へ向けて機運が高まる山形に対し、秋田は県内が「一枚岩」になっていないのが実情だ。
 山形新幹線の大曲駅延長を求める秋田県南の市町村は県に同調し、奥羽新幹線を求める。官民で構成する推進会議の事務局、湯沢市の村上博幸企画課長は「フル規格は雪にも強く、乗り換えなしで東京まで行ける。観光、商業など交流人口が増える」と期待する。
 一方、秋田新幹線の東能代への延長を求めていた能代市など4市町と観光、商工団体による期成同盟会は2012年に活動を休止した。同市の担当者は「大館能代空港(北秋田市)の開港(1998年)に加え、日本海沿岸東北自動車道が徐々に整備されるなど、高速交通体系が整備されたため」と理由を説明する。

<地元負担課題>
 巨額の建設費負担や地域交通網の維持も課題だ。北陸新幹線長野−金沢間の工事費は1キロ当たり約77億円。現在の枠組みでは、建設費のうちJRが支払う線路使用料を除いた3分の1を県と市町村が負担する。フル規格化が実現すれば、在来線が第三セクターに移管される可能性もある。
 曲線が続く区間のみ新線をつくって高速運転する、単線のフル規格路線を建設する、といった低コスト化を提案する研究者もいる。具体的な検証はこれからで、実現には時間がかかる。
 大阪産業大の波床正敏教授(交通計画)は「沿線人口の比較的少ない奥羽・羽越新幹線の実現には、例えば関西から羽越新幹線に乗って北海道に行く需要を取り込むなど、広域的な交流を考えた上で議論を深める必要がある」と指摘する。』 
 
 
秋田新幹線20年、町お越しと地域経済の活性化に繋がっていない厳しい現実です。
環境を考えた高速や早急に改革し、取り組まないといけない問題があると思います。
 
 

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