◆高校野球秋季大阪府大会 ▽1回戦 汎愛8x―6PL学園=延長11回=(29日・久宝寺)

 春夏合わせて7度の甲子園優勝を誇るPL学園が、1回戦で汎愛に6―8で逆転サヨナラ負け。来春のセンバツ出場が絶望的となった。

  部員11人で臨んだPL学園は、2点を追う9回に4番・藤原光希一塁手(2年)がこの日2本目の本塁打。水上真斗遊撃手(2年)も中前適時打で同点とする と、梅田翔大主将(2年)が左翼へ勝ち越しの犠飛を放った。全盛期を思わせる「逆転のPL」の再現にスタンドは沸いた。だが、その裏2死から、梅田の2暴 投で同点とされた。

 7回途中に捕手からマウンドに上がり好救援を見せていた梅田だったが、再び1点を勝ち越した延長11回1死一、二塁から汎愛・浅井一樹三塁手(2年)にサヨナラ3ランを被弾した。

  この日は、謝名堂(しゃなどう)陸前主将ら3年生が三塁側スタンドから声を枯らして応援した。その前で、あまりにも残酷な敗戦・・・。今春から指揮を執る 草野裕樹校長(64)は「よく頑張った」とナインをたたえたが、新チームから本格的に投手としての練習を始めたという梅田主将は「2年連続で近畿大会に出 ていた先輩に申し訳ない。夏もこのユニホームで上に行けるように頑張りたい」と号泣した。

 受験者まで激減 PL学園は「野球部廃部」どころか「廃校危機」の中で、レギュラー選手の確保も困難な状況でよく健闘したといえます。全国の中学校の野球部員から優秀な選手を集めたのは、過去の古き良き時代なのでしょうか。草野裕樹校長が監督を兼任しないでもOB清原和博氏か桑田真澄氏に特別任用監督になって貰い野球部を再建すべきではありませんか。

 

清原と桑田の「KKコンビ」も今は昔/(C)日刊ゲンダイ

 

受験者まで激減 PL学園は「野球部廃部」どころか「廃校危機」

2015年2月19日 

「野球部の廃部どころの話じゃないですよ」

 こう話すのはPL学園のOBだ。

 昨年10月に、「今年入学する生徒を最後に、野球部員の募集を停止する」と発表したPL。現在、野球部は野球経験のない正井校長が監督代行として指揮を執り続けていて、OB一同はこれまでに何度か野球経験者の監督決定や部員の募集再開を求める嘆願書を提出したという。

 だが、16日に正井校長は「気持ちは分かるが、こちらの将来計画もある。今後のことは明確になっていない」と説明するなど、嘆願は学校側に届いていない。

「元プロの監督を推薦するのはもちろん、OB会からは監督の収入を補填する用意があるという話を伝えたそうですが、『PL教徒でないと認められない』の一点張りで、全く前に進まない状態だといいます」(在阪マスコミ関係者)