2025年大阪・関西万博で参加国が自前で建てる「タイプA」のパビリオンについて、新たに2カ国が断念したことが5日、日本国際博覧会協会(万博協会)への取材で分かった。いずれも万博協会が建設した施設を複数国で共有する「タイプC」に移行する。国名は明らかにしていない。

万博協会によると、タイプCへの移行が決まったのは計4カ国。他に、万博協会がパビリオン建設を代行して各国が内外装を担う「タイプX」への移行を3カ国が決めている。

5日時点で、タイプA予定国のうち十数カ国の工事業者が決まっておらず、工事の遅れが懸念されている。25年4月の開幕時点でパビリオンが完成していない場合について、万博協会幹部は「その時の状況で判断するしかない」と述べ、開幕後の工事継続を認める可能性もあるとした。