佐渡の翼

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食い処「ひきの」の10食限定の昼膳のお味    投稿者:佐渡の翼

2012年12月29日 04時03分23秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記

店内には、7席のカウンター席と、焼き肉用のガスコンロ付きの4人掛けのテーブル席が4卓ほどあり、奥には座敷席が幾つかあるようであった。このお店、以前は本間薬局と言う薬屋だったが、その内部を改装しての開店らしかった。筆者は、10食限定の昼膳(800円)を注文してみた。メニューには、「ミニちらし、焼き魚、小付け」と書いてあった。何せメニューの品数が多く、これらを、30代後半から40代前半とおぼしき板さんと、若い女性スタッフの二人が調理して捌いていた。そして板さんによく似た風貌の中年女性がお運び担当のようであった。厨房はオープンキッチン形式で、板さんが主として海鮮類担当で、女性スタッフがラーメンを作っていた。その湯切り動作を見たら、ほとんど素人同然であったので、ラーメンにはあまり期待しない方が良さそうである。メニューには海鮮納豆などと言う、佐和田の味彩の味丼を真似たような物があり、それが味彩よりも安い値段で提供されていた。開店当初はオペレーションが悪く、客を長時間待たせたようだが、開店後三か月を経過した夏頃には手際よくお料理が運ばれるようになった。注文後10分ほどでお料理が出来上がった。何食限定と言うのは、客寄せのために、そのお店の自信メニューを、少々価格を割り引き、値ごろ感を前面に打ち出しながら限定的に提供する手法であるが、それが恒常的に提供されるようになれば、当然価格は高くなる。従って、この昼膳の価格は1000円と考えていいと思う。1000円と言えば、畑野の神楽の神楽御膳と同じ値段である。当然、コスパを比較したくなるし、比較されても仕方あるまい。お盆の上には、弁当箱、味噌汁、醤油皿が乗せられていた。弁当箱の蓋を開けると、4区画に分けられたうちの一角にミニちらしがあった。通常、ちらしと言う物は、酢飯が見えなくなるくらい、魚介その他のネタで表面を覆うのだが、このお店のそれは、酢飯の半分ほどにけちられていた。だが、酢飯は人肌に保たれており、ネタとぴったり合っていて美味しかった。お運び担当のおばさんに焼き魚の種類を問うたらば、答えられない始末で、代わって板さんが「ぶりの幽庵焼きです」と答えてくれたが、これも美味しかった。だが、残る2区画のうち、右上の区画には、スーパーで購入したお惣菜をそのまま持ってきたような感じのポテトサラダと玉ねぎの味噌炒めが乗っていた。右下のかぼちゃときぬさやの煮物は冷えており、煮含め加減は料亭のそれのレベルでは無かった。料理全体のバランス、盛り付け、彩り、味を総合的に勘案した筆者の評価は、「実に」や「大変」を付けない「美味しい」であり、★★である。焼き物、煮物、揚げ物、お造りがバランスよく配分された神楽御膳のコスパには遠く及ばず、神楽さんの優位が揺らぐ事は無かった。「翼君の美味しい店リスト」入りを惜しくも逃した、金井の新規開店の「ひきの」さんであった。



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