佐渡の翼

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客に蛸を焼かせる佐渡の日本料理屋  投稿者;ミシュラン覆面調査員

2023年07月10日 06時00分58秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
仲居さんが「お飲み物は?」と言うので、日本酒リストから金鶴酒造の風和(かぜやわらか)というのを選びました。調査員が皮肉っぽくわざと、「ふうわ」をお願いしますと言ったら、この仲居さん、口に手を当てながら当方を小馬鹿にしたような口ぶりで、「おほほほほおー、それは、かぜやわらかと読むんですのよおー」。『そんなの知ってますーう』と言いたい気持ちを押さえつつ、このお酒を一口。さすが金鶴は美味しいなあー。まずお通しが出てきました。いかの塩辛です。一口食べたら、これが物凄くしょっぱい!更にいかの生臭さが抜けておらず、塩辛作り体験で観光客が作った塩辛でももう少しまともな味に仕上がるのではないかと思えるようなお味。佐渡で一流と言われているお料理屋が出すお通しですかねえー。

日本料理ではお酒を美味しく飲むためにお料理が存在し、洋風料理では逆で、お料理を美味しく食べるためにお酒が存在します。この塩辛の味ではなかなかお酒が進みません。

メニューを見ながら悩んでいると、仲居さんが、当店のお勧めは、「蛸の鉄板焼き」ですとのこと。これが信頼できるお店だったら、二つ返事でOKしますが、お店がお店だけに、うーん、迷った揚句、お店の人がせっかく勧めるのだからということで、これと、「お造りの盛り合わせ」を注文しました。

ほどなくして、画像のような「蛸の鉄板焼き」がご登場。うん?どこが鉄板焼きなのという表情を見せたら、すかさず仲居さんが、「鉄板にバターを敷いて御自分で焼いて食べるのです。刺身でも食べられるほど新鮮な蛸ですから、焼きすぎると硬くなり美味しくなくなりますから気をつけて下さいね」と、信じられないような言葉を発したのです。

ちょっと待って下さいよ。焼き物は、プロの板前だって難しい料理だ。それを調理にはど素人の客にやらせようというのか、この日本料理屋は!ここはお好み焼き屋や焼肉屋じゃないんだぞ!調査員は『ふざけるのもいい加減にしろおー』と心の中で叫びました。焼き物は焼きすぎても駄目、生焼けでも駄目、その微妙な焼き加減次第で素材の旨さは天と地ほども違ってくるのだ。その繊細な焼き加減を板前に求めるがゆえに高い金を払ってでも、わざわざ料理屋に足を運ぶのだ。しかるにこの店は、客に自由に焼かせておいて、もし口に合わなかったら、それは客の焼き方が悪いからであって、当方の責任ではないと、客に責任を転嫁するかのような口ぶりなのだ。開いた口がふさがらないとはこのことです。更にそのような料理を客に勧めるように、仲居を教育した店のオーナーも同罪である。

案の定、焼き始めたところ、焼きすぎたら、硬くてとても食べられる代物になりませんし、焼きが甘いと、水っぽくって、とても食べられたものではありません。梅肉のたれを付けて食べて下さいというが、食べられる状態にならないのですから、このたれも全く役にたちません。半分ほど焼いて食べたところでギブアップ、残しました。


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