佐渡の翼

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佐渡天然ブリカツ丼のお味     投稿者:佐渡の翼

2011年10月11日 04時37分05秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記

10月10日、筆者は佐渡観光協会がご当地グルメとして1年で2万食を売り上げたと豪語した佐渡天然ブリカツ丼のお味を検証すべく、その提供店の一つである、小木の「小木家」さんへと向かった。筆者はこのお店の釜飯の美味さには太鼓判を押している。さればこそ、このお店の調理技術が加味された佐渡天然ブリカツ丼に少々の期待を抱きながら、11時半丁度にお店に到着し、この丼(1200円)を注文した。約8分ほどで出来上がった。

 

佐渡観光協会はこのご当地グルメ料理に対する観光客からの評価をアンケート形式で求めていたので、ここに観光客としての忌憚なき筆者の意見を述べさせて頂く。結論から言えば、このブリカツ、意外に生臭くはなかった(当日はワラサの水揚げが豊富で材料が新鮮だったためだろう)が、鰤特有の脂の旨味がすっかり抜け落ちており、パサパサした白身を食べているようで、美味しいアゴダシを纏った衣で誤魔化している感じがした。ブリカツは三切れほど食べたところでギブアップ、ご飯はさすがに佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」(コシヒカリ)で美味しく、烏賊長藻で何とか完食した。ホテル大佐渡さんのように、だし汁で煮込むか、あるいは薬味を添えるかなどの何らかの工夫が必要だろう。多分、このブリカツ丼、食べる季節によって評価は分かれると思う。秋から冬にこの丼を食べたなら、美味しいと感じる人は多いだろうが、夏場に食べた人の中には、おや?と、首を傾げる人が出てくるかもしれない。このブリカツ丼を激賞する人もいるようだが、所詮高級料理の食べ歩き経験のないブロガーさんの戯言だ、信用するに足らずだろう。だが、小木家さんには何の責任もない。それどころかその卓越した調理技術でこれだけの味に仕立て上げたのだから立派なものだ。観光客からの苦情に対応すべきは、佐渡天然ブリカツ丼の作製レシピを考案し、それらの提供店を指定した佐渡ご当地グルメ普及促進協議会と佐渡観光協会なのだ。揚句の果てに、まともなセンスの持ち主ならどんびきしそうな「ブリカツくん」なる、ゆるキャラまで登場させて宣伝にこれ努めている。そしてゆるキャラグランプリへの参加許可に舞い上がり、「ブリカツくん」に一票をとネットで必死に呼びかけている姿は滑稽極まりない。もう少しセンスのあるキャラクターを何故考案できないのか?佐渡の洋食屋店長に頼めば、そのお得意の不正手口で「ブリカツくん」を無理やり第一位に押し上げるなどはおちゃのこさいさいだろうに。

 

佐渡観光協会は、社団法人だが、旅行業による収入以外にはこれと言った収益源はないため、当然ながら佐渡市の予算から補助を得ている。つまり佐渡市民の血税を使って、この程度の食い物をご当地グルメなどと称して宣伝しているのだ。税金の無駄遣いとまでは言わぬが、他に使い道は幾らでもあろうに。それにブログランキング不正疑惑の店主は肝心の洋食屋の経営はほったらかしにして島内のあちこちのイベント会場に顔を出していたらしい。そして動画を撮りまくってはユーストリームや佐渡ワンダー動画に投稿して発信し、フェイスブックやツイッターを佐渡観光協会のそれらとリンクさせながら観光情報発信に協力していた。だとすれば観光協会から幾ばくかの金銭(たとえガソリン代などの出張交通費にせよ)を得ていただろうと邪推されて当然であり、「佐渡島民の血税を使用しながら不正を働き、観光振興を隠れ蓑に自店への利益誘導を図る公私混同の輩」と疑惑の目で見られてもいたしかたがあるまい。観光情報発信行為が完璧なる無償ボランテイアによるものだったのならばそれに関しては誰も文句は言うまいし、自らのブログで釈明すればいいだけの話だ。

 

既に大分県の業者が「ブリカツ」の商標登録を行っている。「大分のブリカツは加工食品で、しかも養殖ブリを使用している、しかるに佐渡天然ブリカツ丼は佐渡産の天然物を使用した料理名であり、両者は異なる」と強弁する方がいるようだが、加工食品を使用している点においては同じだし、ブリカツを使用している以上、他人の猿真似、パクリと言われてもしょうがあるまい。「佐渡」は地名、「天然」は品質なので、「それらを含んだ「佐渡天然ブリカツ丼」と言う名称では商標登録が出来ない」と専門家から言われたため商標登録を断念したとの関係者の証言がある。佐渡天然ブリカツ丼は佐渡近海でその日に水揚げされた天然ブリだけを使用していると思っているのは何も知らない観光客だけだ。地元の漁師連中は「鰤は文字通り冬場にしか獲れない物、それを通年で出そうとするから無理が出る」とこっそり教えてくれた。佐渡天然ブリカツ丼を作製するにあたっては、夏場などは本ブリではなく、ブリの一歩手前のわらさかいなだで代用せざるを得ないし、それも毎日水揚げされるわけではないので、冷凍保存したそれらを使用する場合もあろう。その事はきちんと観光客に説明し無用な誤解を招かぬように努力すべきだろう。学術的見地から、とてもブリとは呼べないイナダやワラサを無理やり夏ブリと称し、「ブリカツ丼」の名称で販売するのは詐欺行為ではないか?イナダ丼、ワラサ丼というべきではないのか?と問われて反論できるだろうか?お料理が美味いかまずいかの主観を述べただけなのに、それを名誉毀損だと騒ぎ立てた、法律論などまるで知らなさそうな店主らが発案したブリカツである。事前に綿密に過去の類似の事例を調べた上で、それでも商標登録が可能と判断したのかどうか、はなはだ疑問であると言わざるを得ない。佐渡天然ブリカツ丼は大分のブリカツの商標権を侵害していないと言う専門家の論拠を頼りに販売を続行しているが、この程度の丼をご当地グルメとして宣伝するのに必死な、お先棒担ぎの佐渡観光協会は噴飯者であるとしか言いようがないし、税金の使い方にもっと頭を使えよと言いたくなる。そして、その佐渡観光協会に佐渡市民税を供給し続ける佐渡市、その最高責任者たる高野市長よ、呑気にビールを飲みながらアクセス数の少ない貴殿のブログを更新する暇があるのなら、佐渡ご当地グルメ普及促進協議会なる組織を徹底的に検証すべきだろう。島民からの評価がさほど高くないらしきブリカツ丼を佐渡のご当地グルメに認定して宣伝普及を図る事が果たして佐渡の利益に繋がるのかどうかを、早急に観光商工課課長に検討しろと命じた方が無難ではないのか。

 

そもそも、佐渡市や佐渡観光協会が佐渡のご当地グルメ料理を決定して売り出す際は、広く一般島民の意見を聞くべきだったのではないだろうか?島民の血税を使って宣伝する以上は、佐渡のご当地グルメ料理コンテストなどを開催して全島から公募形式で幅広くアイデアを集め、その上で、模倣では無く、他地域には存在しない佐渡島独自のグルメ料理を決定すべきではなかったのか?さすれば商標登録も可能であっただろう。少なくとも筆者の知る限り、そのような事を意図した形跡は認められない。だから、一飲食店主の発案が採用され、そのお料理の宣伝に血税が注ぎ込まれてきたかのような印象を拭えないし、その飲食店主は政商まがいの目で見られかねないので、この飲食店主にとっては迷惑この上ない話だろう。この決定過程に不透明さを感じ、佐渡市や佐渡観光協会に不信感を抱く佐渡島民が少なからずいるような気がしてならない。



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