佐渡の翼

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土鍋ご飯のお持ち帰りと店主との他愛無い会話  投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年03月15日 05時39分29秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
最後はお食事。「土鍋で炊いた松葉かにの炊き込みご飯です」と言いながら、店主が土鍋の蓋を開けて当方に示した後、中をかきまぜ、お茶碗によそって出してくれました。出し終わったところで、店主が「あ、しまった、写真撮るのを忘れちゃいました」とおどけてみせた。この店主、かなりひょうきんなお方です。キャラとしては、大企業の社長からヤクザまでこなせそうという感じです。

調査員が問わず語りに、「新日本料理の龍吟さんてご存知ですか?」と尋ねたら、「昨日行ってきたんですよ」とまことしやかにおっしやった。同じ★★、敵情視察はおさおさ怠りないようだ。「龍吟さんのお料理は確かに美味しいのですが、先進過ぎて、好き嫌いが分かれそうですね」と言うと、店主は「そうですよ、だれでも好き嫌いはありますから、万人が好む料理なんてあるわけがありません」とおっしゃる。「お造りを塩やオマール海老風味のパウダーで食べさせるというのはちょっと度が過ぎていませんかねえー」と言うと「ああ、同じのが出てきましたよ。確かにカルト的でしたね」。面白いなあー、この店主。

炊き込みご飯はお茶碗一杯でもうおなかいっぱいです。残したら、すかさず若い板さんが、「残りはおにぎりにしますのでお持ち帰り下さい」と有無を言わせずにおっしゃった。せっかくなので持ち帰ることにしました。高級料亭で食べ残したものを持ち帰るのは初めての経験です。でも土鍋ご飯の残りのお持ち帰りサービスは、★★★の日本料理屋、銀座の「小十」さんでも行っていたのです。店主が、更に、「お酒もまだ半分ほど残っていますのでお持ち帰りになりますか?高いお酒ですよ」と冗談めかしてお尋ねになる。お酒まで持ち帰るのはさすがに気がひけたので、これは丁重にお断りしました。デザートは、白胡麻、枝豆、トマトをムース状にしたものに雛あられがかけてありました。いつもはデザートは残すのですが、これはあまりにも美味しくて全量を食べてしまいました。

ややあってから、店主が「小さくてすいません」と言いながら、まるでブランドの小物入れを購入したときのような洒落た紙袋に入ったおにぎりを差し出しました。どこまでもひょうきんな店主です。帰宅して袋を開けてみたらおにぎりは全部で4個入っていました。ということは、あの土鍋のご飯の分量は5人前ということか。

御代は飲み物を含めて27,200円でした。3万円を差し出したら、店主が「端数が出ますので、25,000円におまけしておきます」とのこと。おまけをする高級料亭というのも相当珍しい。「ブログでの宣伝料」とでも考えて受け取っておくことにした。店を出る時は、この店主ととっても綺麗な女将さんのお二人がお見送り。いいコンビだなあー。ほろ酔い加減の頬に、早春の夜風がとても心地よかった。



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